メディアワークス文庫

沢木道楽堂怪奇録 はじまりのひとり / 寺本耕也

「――バカッ! 死ねなんて簡単に言うなっ! だれかが死ぬと残された人がどんんだけ寂しいかあんた知ってるの!? それも知らないで、死ねなんて言うなっ!!」 霊が見える体質のなんでも屋の沢木と、霊に好かれる体質になってしまった女子高生雪穂。 霊絡みの…

合コンに行ったらとんでもないことが起こりました / 鷲宮だいじん

「約束して。優くんは今日から私のもの。ぜ〜〜〜〜っっったい浮気とかしちゃだめだよ?」 合コンにで遅れてやってきたかわいい女性、汐野希と出会った桜田優介。 二人きりで飲み、キスをして別れた翌日、幸せな日々を送るはずだったが事態は思わぬ方向に。 …

ビブリア古書堂の事件手帖2 〜栞子さんと謎めく日常〜 / 三上延

「…分からないように隠してあるものを、見つけるのは難しいんじゃないですか」 「未熟かどうかじゃなくて……もともと誰かの秘密って、そう簡単に分かるようにはなってないんじゃないですか」 メディアワークス文庫のベストセラー作品『ビブリア古書堂の事件手…

悪魔と小悪魔 / 大坂翠

「お遊びは終わりだ! さあ、サインするんだ!」 「ひどいわ、バルちゃん」 「今に俺に感謝を捧げるようになるさ」 若手の悪魔だがベテランからも一目置かれるバルサザーが呼び出された先にいたのは二人の少女だった。 貴重な黄金の魂を持つ仁緒と、地獄にと…

妄想ジョナさん。 / 西村悠

「君のみたものが君の事実だ。君の思い出も、今胸にある感情も君だけのものだ。他の誰に否定できる。」 自らの妄想と現実の区別がつかない大学生『僕』は大学デビューを目論むも、とある妄想が原因で変人あつかいされるようになってしまった。 そんな僕のも…

山がわたしを呼んでいる! / 浅葉なつ

「呼ばれた?」 「ふっと登ってみたくなったり、今まで縁がなかったのに急に登ることになったり、そんなふうにして白甲ヶ山に来る人たちのことを、ここではよく『呼ばれた』って表現するんだ」 「呼ばれたことには必ず意味があるから、それを探してみるのも…

超特急便ガール!! / 美奈川護

「少し、迂回路を走ってただけです」 「馬鹿野郎。配達員に、寄り道はご法度だ」 大手企業を自主退職し、バイク便会社ユーサービスに転職した吉原陶子。 目覚めてしまった特殊能力に振り回されながらも、転職して早一ヶ月が過ぎた頃、 自転車便担当の新人が…

ノーブルチルドレンの告別 / 綾崎隼

「当たり前の毎日は、当たり前なんかじゃなかったんだね。普通の毎日が、それだけで幸せだったんだって、あたしはやっと気付けたよ」 麗羅を訪ねてくる元同級生の少女。 ここから全ての未来が捻じ曲がり始めた。 麗羅の過去が暴かれ、復讐劇の幕が上がる。 …

パーフェクトフレンド / 野崎まど

「友達のいる人生はとても豊かだ」 主人公のさなかは不登校児童。 そんな彼女は小学四年生にしてすでに大学卒業の資格を得ている超・早熟天才少女であった。 学校で学ぶものなど何もないと考えていた彼女は担任から頼まれてやってきた理桜達と出会う。 4年連…

不思議系上司の攻略法 2 / 水沢あきと

「あたし、思うの。完璧な人なんていない。だから、仕事っていうのは誰かと一緒にやって、お互いに欠けている部分を補い合えるようにしている。もっと言えば仕事っていうのは絶対に一人じゃ出来ないものなんだよ」 二重生活を続ける石峰真夜と梶原健二。 今…

騙王 / 秋目人

騙王 / 秋目人 / メディアワークス文庫 「その玉座――兄上ではなく、この私が受け継ぎましょう、父上」 「正気か、フィッツラルド。お前が」 「お前が我が国の王となる。その意味を」 「もちろん。知っている」 王妃の不貞の子で現王と血のつながっていない第…

0能力者ミナト 2 / 葉山透

0能力者ミナト 2 / 葉山透 / メディアワークス文庫 「一つ言っておく。これを受けたいと言ったのはお前達だ。それを忘れるなよ」 口の悪いおっさんが怪異を退治していくお話の2巻目。 前回の引きで登場した塵を退治する話。 毒舌っぷりは前回と比べると大分…

ノーブルチルドレンの残酷 / 綾崎隼

ノーブルチルドレンの残酷 / 綾崎隼 / メディアワークス文庫 「俺がお前を好きになるなんて、十回生まれ変わっても有り得ないよ」 「最初はロミオもそう思ってたかもね」 「俺はロミオじゃない」 「残念だけど、あたしもジュリエットほど弱くはないわ」 舞原…

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち / 三上延

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち / 三上延 / メディアワークス文庫 「わたし、古書が大好きなんです……人の手から手へ渡った本そのものに、物語があると思うんです……中に書かれている物語だけはなくて」 ビブリア古書堂に持ち込まれた古書…

小説家の作り方 / 野崎まど

小説家の作り方 / 野崎まど / メディアワークス文庫 「物見さん」 「小説とは、なんでしょうか?」 小説家の物見はある日、ファンの女の子紫依代から 小説の書き方を教えてくれという奇妙な依頼を受けることになる。 一番面白い小説のアイディアが思いついた…

0能者ミナト / 葉山透

0能者ミナト / 葉山透 / メディアワークス文庫 「密室に二人の男女がいました。一人は頭から血を流して死んでいる男、もう一人は銃を持った女です。女は男にさんざん貢がされ、あげくのはてに捨てられた過去がありました。さて男はどうして死んだのでしょう…

真夏の日の夢 / 静月遠火

真夏の日の夢 / 静月遠火 / メディアワークス文庫 「なんでですか、そりゃ僕は貧乏ですが、先輩に日頃の感謝と尊敬を表す品くらいは買えるのです」 ある大学の演劇サークル(通称劇研)が資金繰りに困っているところに、奇妙なバイトの話が転がってきた。 「…

特急便ガール! / 美奈川護

特急便ガール! / 美奈川護 / メディアワークス文庫 「ハンドキャリー便は人の手によって、荷物に込められた想いを手渡しで届けるんだ」 美奈川護さんの小説は初めて読むのですが、心が暖かくなるいい作品でした。 主人公はある事情で一流商社を辞めることに…

おちゃらけ王 / 朽葉屋周太郎

朽葉屋 周太郎おちゃらけ王 / 朽葉屋周太郎 / メディアワークス文庫 「心の底から暗闇が好きな人間なんていrはずがない。そういうことが言えるのは、その気になればいつだって明るい場所に出て来られると知っているからだ。欺瞞だ。消極的な欺瞞だ」 町をあ…

空をサカナが泳ぐ頃 / 浅葉なつ

空をサカナが泳ぐ頃 / 浅葉なつ / メディアワークス文庫 「だから、あんたは変なことばっかり言うって言ったんだよ」 「は?」 「賞賛されても批判されても、藍は藍じゃん」 「怖がる必要なんか、これっぽっちもないのに」 第17回電撃小説大賞〈メディアワー…

4 Girls / 柴村仁

4 Girls / 柴村仁 / メディアワークス文庫 「世界で一番汚いものってなんだと思う?」 「ヒトの心、とか」 「いい答えだ」 「そう?」 「でも、ハズレ」 少女の物語を4編収録した短篇集です。 「scratches」 好きな子に好きだということがバレてしまった男…

シアター!〈2〉 / 有川浩

シアター!〈2〉 / 有川浩 / メディアワークス文庫 「絶対うっかりなところ直して茅ちゃんの愛せる部分なくしてやるっ!」 「ドジっ子が悔しさをバネに頑張る展開も悪くないね。大丈夫、出発点がドジっ子って時点でどう転んでも僕は萌えられる」 シアター2巻…

19−ナインティーン / 綾崎 隼・入間人間・紅玉いづき・柴村 仁・橋本 紡

19−ナインティーン / 綾崎 隼・入間人間・紅玉いづき・柴村 仁・橋本 紡 / メディアワークス文庫 電撃文庫やメディワークス文庫で活躍していてる5人の作家の短篇集です。 テーマは19歳。 20歳ではなく19歳というところがいいですね。 みんないい話を書きま…

生贄のジレンマ(下) / 土橋真二郎

生贄のジレンマ(下) / 土橋真二郎 / メディアワークス文庫 (メディアワークス文庫)" title="生贄のジレンマ (メディアワークス文庫)" class="asin"> (押しなさい) ああ、この声は悪魔などではなく、まぎもれなく自分のものだ。私の中に悪魔が棲んでいる…

僕と彼女とギャルゲーな戦い / 西村悠

僕と彼女とギャルゲーな戦い / 西村悠 / メディアワークス文庫 「みんな弱いよ。私だって……。多分、この世界には強い人なんていないんだよ。いるのは弱さを自覚していない弱い人と、弱さを自覚している弱い人だけ」 「君が挫折を知っててくれてよかった。人…

めたもる。 / 日比生典成

めたもる。 / 日比生典成 / メディアワークス文庫 「本当に、よかったとお思いですか? 人はどんなに姿を変えても、所詮は人。人の本質が変わるわけではありませんよ。むしろ、姿を変えることで、一時しのぎの逃避になったり、誰かを騙しているのではありま…

不思議系上司の攻略法 / 水沢あきと

不思議系上司の攻略法 / 水沢あきと / メディアワークス文庫 「はじめてお店でカヨさんと会ったとき、僕はとても楽しい気持ちになれました。その日の辛かったことをすべて忘れるほどに。そしてその一方、目標達成のために粘り強く業務を進める石峰さんの仕事…

吐息雪色 / 綾崎隼

吐息雪色 / 綾崎隼 / メディアワークス文庫 「私なんか何処にでもいる、普通の恋に焦がれる女ですよ。会ったその時から、あなたを好きになるような気がしましたし、こんな出会い、奇跡でもなきゃ有り得ないって、心の何処かで思ってます」 綾崎隼が綴る花鳥…

死なない生徒殺人事件 〜識別組子とさまよえる不死〜 / 野崎まど

死なない生徒殺人事件 〜識別組子とさまよえる不死〜 / 野崎まど / メディアワークス文庫 「私はね。友達というのは"対等"な関係だと思っているんだ。それはもちろん、多少の差だったら埋められると思うよ? 上司と部下だとか、お金持ちと貧乏人だとか、その…

生贄のジレンマ(中) / 土橋真二郎

生贄のジレンマ(中) / 土橋真二郎 / メディアワークス文庫 もっと生に対して純真であるべきなのだ。生存の可能性を少しでも上げるために、あがき続けなければいけない。恵まれた社会の中で社会の中で人間たちはそんなシンプルなことも忘れるのだ。 生き残…