ビブリア古書堂の事件手帖2 〜栞子さんと謎めく日常〜 / 三上延

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)

「…分からないように隠してあるものを、見つけるのは難しいんじゃないですか」
「未熟かどうかじゃなくて……もともと誰かの秘密って、そう簡単に分かるようにはなってないんじゃないですか」

メディアワークス文庫のベストセラー作品『ビブリア古書堂の事件手帖』の続編。


今回は栞子さんが店主として復帰し、ようやく二人で店を切り盛りし始めます。
1巻と比べて恋愛成分は多めで、栞子さんと大輔の距離が徐々に縮まっていくところがとても素晴らしかった。


それだけにエピローグ直前の栞子さんのあのセリフは衝撃的。
彼女が自身のトラウマを乗り越えられない限り、ハッピーエンドは迎えられなそうでしたけど、エピローグのやりとりをみるかぎり、それは遠くないのかもしれません。


それにしても栞子さんは本当かわいいですね。
大輔に店に復帰してもらうまでのやりとりや、どうみてもデートの誘いなのに行き先が古書店限定とか、栞子さんらしく微笑ましかった。


古書店デートの話は次回に是非収録して欲しい。
他店でみつけた古書から始まるちょっとしたミステリとか、どうだろう。


次回はどんな風に栞子さんと大輔の距離が縮まっていくのか楽しみです。