ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 / 大森藤ノ
『神様、僕は……それでも、あの子が今困っているなら、助けてあげたいです』
GA文庫2月の新刊から『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の2巻です。
確信した。このシリーズすごい好きだ。
なにより登場人物たち同様に、私自身が主人公ベル君に惹かれたのがこの巻を読んでよりハッキリした。
憧れの人に早く追いつくために、日々努力していく愚直さ。
だけどちょっと危うい彼の行動が、こう見守ってあげたくなるという…。
アドバイザーのエイナさんやフレイヤの感覚がよくわかる。
この巻ではそんなベル君に新たな出会いが訪れる。
サポーターというちょっと聞きなれない役割にスポットを当てた話。
ダンジョンを冒険するにあたって、四次元ポケットのような便利なアイテムが無い限り、アイテム回収係という専門とするポジションがあってしかるべきだなって読んで実感しました。
ところどころ、ベル君の行動にはヒヤヒヤしたものの、いい話だった。
特に5章のラストシーンとかグッっときた。
ベル君のお人好しっぷりはわかってたけど、ここまで来ると逆に気持ちがいい。
リリ救出シーンなんてカッコ良すぎ。
自分がされた優しさを他の誰かに返すことができる、ベル君にみんなが惹かれていくのもわかる。
人間関係も徐々に進展していって面白い。
エイナさんが、ベル君に対する気持ちに気づいたり、憧れのあの人も、すれ違いを繰り返したせいか、徐々にベル君のことが気になりはじめてる様子。
彼の知らないところで着実にハーレムっぽくなってて、神様が嫉妬でヤバイ。
ベル君がステータスを上昇させるたびに不機嫌になる神さまは可愛いなー。
今回はあまり出番が無かったけど、次回は増えるといいな。
今後の展開が非常に気になる。
早く次の巻が読みたいです。