おちゃらけ王 / 朽葉屋周太郎

朽葉屋 周太郎おちゃらけ王 / 朽葉屋周太郎 / メディアワークス文庫
おちゃらけ王 (メディアワークス文庫)

「心の底から暗闇が好きな人間なんていrはずがない。そういうことが言えるのは、その気になればいつだって明るい場所に出て来られると知っているからだ。欺瞞だ。消極的な欺瞞だ」

町をあげた祭を舞台に主人公の名雪が、悪友魔王と共に債鬼達(魔王の借金取り)と幻警団(治安維持部隊)から逃げまわる間に過去の友情を取り戻す話。


個人的に微妙でした。
まず、森見登美彦さんっぽい文章表現なのが非常に気になりました。
次に、登場人物が今回の体験を経て劇的に成長したとは見えなかったのも個人的マイナス要因です。
過去の自分に戻って再び悪友とバカをやるようになった、と言えば綺麗に見えますけど
そもそも、なんで引きこもるようになったのか、いまいち伝わらなかったです。
物語の後半に魔王が名雪を巻き込んだ理由を、唐突に語ってくれますけど語ってくれなかったら主人公は永遠に気付かなかったんじゃ…。