生贄のジレンマ(中) / 土橋真二郎

生贄のジレンマ(中) / 土橋真二郎 / メディアワークス文庫
生贄のジレンマ〈中〉 (メディアワークス文庫)

もっと生に対して純真であるべきなのだ。生存の可能性を少しでも上げるために、あがき続けなければいけない。恵まれた社会の中で社会の中で人間たちはそんなシンプルなことも忘れるのだ。

生き残るためにクラスメイトに投票するか、それとも自ら生贄に志願し他者を救うか。
殺戮ゲームの館に続く、ジレンマがテーマとなる生贄のジレンマの中巻です。

相変わらず引きが上手く、すぐにでも下巻を読みたくなります。


生贄志願者の価値低下によって「投票による生贄の選出」が煽られることになり
さらに理香によって4組はパワーゲームを強いられることになるであろう下巻。
この時点で篠原とカップルになるのは死亡フラグにしかみえません。
未だに沈黙を保っている優美が下巻ではどう動くのかが気になります。