「……あなたのやり方、嫌いだわ」 ガガガ文庫3月の新刊『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の7巻です。今回は修学旅行を舞台に、葉山の取り巻きの一人、戸部の恋愛成就をサポートする話。 修学旅行かつ、奉仕部の活動のためもあってか、いつも以上…
「でもまあ、高度に発達した科学が魔法と区別がつかないように、魔法は高度に発達した科学と区別がつかないもんだしね」 突如として三百万人もの人が消失した四国。 四国で今なにが起きているのか? 英雄、空々空が調査に向かう。伝説シリーズ2巻目、『悲痛…
「本当に嫌いかどうか、自分でも分からないことだって、あるんじゃないすか」 メディアワークス文庫2月の新刊「ビブリア古書堂の事件手帖」の4巻『栞子さんと二つの顔』です。今回は江戸川乱歩を題材にした長編。 閉ざされた金庫を開けるために、大輔と栞子…
「私は命をかけて、あなたのものになりますね」 綾崎隼先生の最新作『命の後で咲いた花』です。一見すると、ごく普通のラブストーリー。 しかしそこにはちょっとした仕掛けが。要所々々に見え隠れする伏線で早めに気づいてしまったせいか、あのシーンのイン…
『神様、僕は……それでも、あの子が今困っているなら、助けてあげたいです』 GA文庫2月の新刊から『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の2巻です。確信した。このシリーズすごい好きだ。なにより登場人物たち同様に、私自身が主人公ベル君…
「僕がキミを勝たせてやる、勝たせてみせる」 「……」 「今、君は自分のことを信じてやれないかもしれない。なら代わりに、君を信じているボクを、信用してやってくれないかい?」 主人公は冒険者になったばかりの少年ベル。 出会いを求めるために冒険者にな…
「…………おかえり、カレン」 「………ただいま、ロータス」 電撃文庫2月の新刊『アクセル・ワールド』13巻です。アルゴン・アレイの乱入でピンチに陥ったところを、エレメンツの一人「アクア・カレント」さんが助っ人に来てくれたところからの続き。今回はメタト…
「……ああ、そうだよ。俺は未熟で弱い。それがすぐ変わったりするはずもない」 「だから、みんなに頼るのさ」 角川スニーカー文庫1月の新刊「クロス×レガリア」の4巻『死神の花嫁』です。「白翁になるはずだった」という衝撃の発言をひっさっげて登場してきた…
「また。純粋すぎるよ。世のなか善意を理解できる人ばかりじゃないんだよ。だからこそ……」 「何?」 「パートナーが必要だろ。僕はそう思ってるけど」 万能鑑定士Qの短篇集、2冊目。今回は連作短編ではなく、普通の短篇集。 印象に残った話は、「雨森恋華の…
「いったとおりだろ。彼は有望な記者さ。きみの心もお見通しだったんだよ」 万能鑑定士Qの短篇集です。連作短編形式の外伝。 とある人気質屋に一ヶ月行くことになった莉子の話。1話目に小笠原が出てこなかったので、恋愛関係は進展なしかとおもいきや、2話目…
「あのふたりのことを間違ってるなんて言える人は、どこにもいないということです」 メディアワークス文庫12月の新刊「彼女と僕の伝奇的学問」です。フィールドワークしに行くという流れは前回と同じ。 今回は会長の風守さんの友人の子がいる島へ調査に赴く…
「とことんつきあってやるよ」 ファミ通文庫12月の新刊「ヒカルが地球にいたころ」の6巻『朝顔』です。予告通り、朝ちゃん回。普段から彼女に嫌わている是光は、案の定近づいたけで罵詈雑言を浴びるはめに。それでもめげずにヒカルとの約束を果たそうと奮闘…
「私は君を巻き込んだんだよ?」 「きっかけはそうかもしれないが、決めたのは俺だ。俺が自分の意志で決めたんだ」 第8回MF文庫J 新人章受賞作『お願いだから、あと五分!』です。面白かった。 ヒロインのコトハと主人公の優一の距離感というか、雰囲気がと…
「ジュン。ひとつだけ、忠告しておきますわ。仲間だと思ってくださるのでしたら、あなたもまた、わたくしたちのことを信じてください」 ファンタジア文庫12月の新刊『スカイ・ワールド』の3巻です。前回のクエスト攻略報酬として、セカンドクラスが解禁。 RO…
「他の人のために、自分一人が犠牲になるなんていう考えは間違っている!」 メディアワークス文庫から『彼女と僕の伝奇的学問』です。前作の不思議系上司の攻略法とは打って変わって、今回は伝奇物。村に代々続いた神事。 その神事には秘密があり、伝統を守…
「……それでも、俺は本当の友達に巡り会いたいと思うけどな」 MF文庫Jの12月の新刊から『僕は友達が少ない CONNECT』です。羽瀬川小鷹ではなく、他のキャラクター達の視点で語られる物語は、これまで話の舞台裏。 夜空視点で見る小鷹転入時の話から始まり、小…
「自分ができることは目いっぱいやって、楽しむ。できる、できないは大事じゃないよ。きっと一緒なんだよ。人生も宿題も」 ガガガ文庫12月の新刊『人生』の4巻です。いつもどおり、人生相談。 回答者達の自由奔放な発想は相変わらず。 ところどころで声に出…
「私たちはただ『肉』を作っているのではなく、『牛』を育てているのだから」 農業高校を舞台にした学園ラブコメ『のうりん』、第5巻です。今回のテーマは畜産。ガンダムのパロネタを交えつつ、農業技術を解説させるやり方はやっぱり上手い。 いつもどおり笑…
「……どうしてこうなった?」 農業高校を舞台にした学園ラブコメ『のうりん』、第4巻です。前回のオチからすごいことになると思ったけど、本当どうしてこうなったんでしょうね。後に引けないところまで来てて本当笑った。 最後の修羅場で語られた耕作の話は良…
「わたしはお兄様の妹でありながら、お兄様のことを何一つ解っていませんでした。いえ……理解しようとしませんでした」 電撃文庫12月の新刊、『魔法科高校の劣等生』の8巻。深雪がどうしてブラコンになったかわかる過去編です。 超絶ブラコンの深雪が3年前ま…
『参るがいい、模造品。蜂を失ったとて、鬼虫の九番式が貴様を恐れると思うか』 電撃文庫12月の新刊『エスケヱプ・スピヰド』の3巻。鬼虫の思考を司る必要不可欠なパーツである『星鉄』を巡る話。 早くも謎の組織、黒塚部隊の隊長と隊員が姿を現す。量産型の…
「私は見てみたいんです。今のハードワークを乗り越えた先に何があるのか。自分がどんな人間になれるのか」 電撃文庫12月の新刊「なれる!SE」8巻『案件防衛?ハンドブック』です。今回のテーマは『案件防衛』。 今やってる仕事を他社から取られないように、…
「いいですか桜坂さん、私たちはプロです。プロとは能力・作業に対し正当な対価を要求するものです。費用対効果や人間性を無視された挙げ句、言われるがまま扱き使われるなんてまっぴらです」 「なれる!SE」7巻『目からウロコの?客先常駐術』です。今回の…
「たとえ法で禁じられていなくても、してはいけないことは存在するし、また逆に、法で禁じられていたとしても、しなきゃいけないことだってあるかもしれない」 電撃文庫12月の新刊「ソードアート・オンライン」11巻『アリシゼーション・ターニング』です。物…
「きみは理由を欲しがってばっかりだね」 入間さんの『彼女を好きになる12の方法』です。彼女のことが好きかわからないけど、一緒にいる男と 彼女のことが好きだけど、ずっと片思いの男。 そんなふたりの視点で交互に進んでいくお話。3年もの間、声もかけず…
「もう大丈夫。………彼が来た」 角川スニーカー文庫12月の新刊から「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の6巻『ウロボロスの連盟旗』です。話し的には前後編の前編といった感じで、本格的なバトルは次回に持ち越し。今回のメインはジンかな。 彼がここ…
「またあなたを、助けに行っても、いいですか」 スーパーダッシュ文庫11月の新刊『六花の勇者』3巻です。 相変わらず、タイムリミットがもたらす緊張感が堪らない物語。 ここまで緊迫感がある話はなかなかない。 間一髪すぎて読んでる間ずっと緊張しっぱなし…
「きみは、好きなものは先に食べる方かな? それとも、最後かね」 メディアワークス文庫11月の新刊『たったひとつの、ねがい。』です。表紙イラストの爽やかさと、プロローグ数ページから受ける印象で油断してたせいもあってか、いきなりガツンとやられた。 …
「クリアエイターの世界をようこそ、安芸倫也君」 富士見ファンタジア文庫11月の新刊『冴えない彼女の育てかた』の2巻です。 文章のノリは1巻から修正されて大分読みやすくなった気がします。ストーリーは加藤さんをヒロインにしたゲーム作りが、ようやくス…
「もっと真面目に考えて下さい」 電撃文庫11月の新刊から『野崎まど劇場』です。電撃文庫MAGAZINEで連載してたのである程度は読んでいたのですが、改めて一気に読んでみるとこれまたシュールな短篇集だったと再実感。 メディアワークス文庫の物語とはノリが…