やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 7 / 渡航
「……あなたのやり方、嫌いだわ」
ガガガ文庫3月の新刊『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の7巻です。
今回は修学旅行を舞台に、葉山の取り巻きの一人、戸部の恋愛成就をサポートする話。
修学旅行かつ、奉仕部の活動のためもあってか、いつも以上に八幡とゆいゆいが一緒に行動してて、読んでて楽しかった。
端から見るとどう見ても付き合ってるようにしかみえない。いいぞ、もっとやれー。
この巻の話の主軸は、告白をきっかけに今の関係が壊れてしまうことを許容できるかという点。
居心地がいい今の状況を壊したくないという、葉山、三浦、海老名。
葉山との会話の中で、想いを伝えることが本当に正解でないと思ってしまった八幡。
大事だから、失いたくないからこそ、自分の気持ちに嘘をつく。
彼等の想いがそのまま自分にも当てはまると悟ってしまい、踏み込まないことを是としてしまったところには、残念だけど八幡らしい。
しかしこれで、八幡と雪ノ下、由衣との関係もしばらくの間停滞しそう。
思えば、今回の対応は雪ノ下さんはお気に召さなかったようでさらに軽蔑されたような気もするけど…。
ラストの見開きイラストの雪ノ下さんの目は怖すぎた。
八幡が今の関係を壊してでも、変わりたいと願う日は来るのだろうか。
修学旅行も終わったので、次は冬休み編になるのかな?
物語も後半戦とのことですが、さてさて比企谷くんの青春ラブコメはどうなっていくのだろう。
春から始まるアニメも含めて楽しみです。