ファミ通文庫

“朝顔” ヒカルが地球にいたころ…… 6 / 野村美月

「とことんつきあってやるよ」 ファミ通文庫12月の新刊「ヒカルが地球にいたころ」の6巻『朝顔』です。予告通り、朝ちゃん回。普段から彼女に嫌わている是光は、案の定近づいたけで罵詈雑言を浴びるはめに。それでもめげずにヒカルとの約束を果たそうと奮闘…

“末摘花” ヒカルが地球にいたころ…… 5 / 野村美月

「ヒカル……俺、本当に女がわかってねーな。あいつのこと、全然わかってなかったんだな」 ファミ通文庫8月の新刊「ヒカルが地球にいたころ」の5巻『末摘花』です。物語は、しーこと、帆夏+委員長の4人でプールにいくところから始まる。 前の巻で危惧した通り…

僕の学校の暗殺部 / 深見真

「……でも、もう今は渇いていない。心の中に無限の井戸ができたみたいに」 早朝ランニングの最中に、同じ学校の生徒が人を殺しているところを目撃してしまった深作零士。 これはいるか狩りだから問題ないという彼女に、彼は暗殺部に勧誘される。 彼女に一目惚…

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 3 / 鳳乃一真

「だって自分が決めたことも守れなかったら、私が私である意味なんてないじゃん」 ファミ通文庫7月の新刊『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』の3巻です。冒険部二代目部長の戦場緋夜よりも先に、遺跡クリアを目指すために冒険部が奮闘する話。今回は遺跡内部の仕掛けが…

修羅場な俺と乙女禁猟区 3 / 田代裕彦

「愛しているよ……殺したいほどに」 ファミ通文庫6月の新刊『修羅場な俺と乙女禁猟区』の3巻です。デッド・エンド・ハーレムついに終幕。 もう少し引っ張るのかと思っていただけに、幕引きは意外とあっさり。 「自分の目的が達成されるなら、ゲームの勝敗にこ…

ココロコネクト ステップタイム / 庵田定夏

ファミ通文庫6月の新刊『ココロコネクト ステップタイム』です。「ヒトランダム」以前の話が2編、「ユメランダム」以降の話が2編の短篇集。どの話も面白かったです。 なかでも良かったのは、「デート×デート×デート」のトリプルデートの話。 熟年カップルか…

も女会の不適切な日常2 / 海冬レイジ

「――ねえ、愛? 君はあんなふうに受け入れてもらえると本気で思っていたの?」 ファミ通文庫5月の新刊から『も女会の不適切な日常』の2巻。読み進めていきなり混乱したのは私だけではないと思いたい。 リンネが屋上で頭を冷やしたくなったのもわかる。 ユー…

も女会の不適切な日常 / 海冬レイジ

「そんな脆いつながりを信じているから、裏切られて傷つくのよ。貴方みたいにね!」 ファミ通文庫から『も女会の不適切な日常』です。よくある残念系のハーレムコメディだと思って読んでいただけに中盤以降展開には衝撃を受けた。 本書のようにいい意味で裏…

黒鋼の魔紋修復士2 / 嬉野秋彦

「……あなたがさっきから不機嫌そうにしてるのって、本当は嫉妬のせいじゃない?」 ファミ通文庫5月の新刊から『黒鋼の魔紋修復士』の2巻。前回の任務でみつけた魔紋を消すことのできるガントレットの出処について調査のために隣国へ出向くお話。ヒロインが正…

東雲侑子は全ての小説をあいしつづける / 森橋ビンゴ

「深い付き合いじゃなきゃ、人を好きになれないと思う?」 ファミ通文庫5月の新刊から『東雲侑子は全ての小説をあいしつづける』です。東雲侑子と三並英太のラブストーリーはこの巻でフィナーレを迎えることに。終わってしまって悲しく思う反面、綺麗に終わ…

“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ…… 4 / 野村美月

「見て、是光。あれがぼくの花園で一番美しい、紅の枝垂れ桜だよ」 「ヒカルが地球にいたころ」の4巻、『朧月夜』です。今回のヒロインは、ヒカルの兄の元婚約者の月夜子。 最初はなかなか好きになれなかった月夜子でしたが、読み終えてからの印象は正反対。…

黒鋼の魔紋修復士 1 / 嬉野秋彦

「綺麗事をいっていないでさっさと逃げろ。……おまえだって、おれのことが大っ嫌いなんだろ……?」 ファミ通文庫3月の新刊『黒鋼の魔紋修復士』です。気が強く世間知らずの神巫のヴァレリアと、愛想が悪いが腕の立つ護衛役ディミタールとのコンビで贈るファタ…

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 2 / 鳳乃一真

「人って誰でも誰かに甘えたいし、構ってほしい。何かしてもらって嬉しいと思う。だけどそれって相手も同じじゃない?」 雪姫姉さんと仲違いしてしまった結果、仕送りを止められた重護。 不幸な出来事は続き、七々々ちゃんのせいで高額の光熱費を払うハメに…

修羅場な俺と乙女禁猟区2 / 田代裕彦

「俺に足りないもの……か。ま、いっぱいあるとは思うが、どれのことだろう」 「人の言葉を素直に受け取ることと、それを信じることですわ」 5人の婚約者候補の中から、純粋に自分を愛するものを選び出せ。ファミ通文庫の2月の新刊『修羅場な俺と乙女禁猟区』…

ココロコネクト ユメランダム / 庵田定夏

「それは全てを選んだようで、その実なにも選んでないんだ。特にお前の場合は」 今回の現象は他人の願望を映像としてみることができる『夢中透視』。 人の願望がみえても、反応しないで何もしないことが今回の対策だという稲葉。 だが、夢や願いを知って、そ…

キュージュツカ!(1) / 関根パン

「斧よりはマシだ」 魔王が復活にそなえて次世代の戦士の育成をはかるダミニチュア戦士養成学校。 剣術科、魔術科、体術科、槍術科、弓術科、斧術科の中から、弓術科にスポットをあてたお話。2ページ、1エピソードで進むんでいく連作ショート形式。 この形式…

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 / 鳳乃一真

「バカにされるより、言えなくなるほうがもっと嫌だからだ」 第13回えんため大賞<大賞>『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』です。人工島『七重島』を創り上げた天才集団をまとめた、龍ヶ嬢七々々。 彼女が生前に残した不思議な力が宿る宝物、通称『七々々コレクショ…

東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる / 森橋ビンゴ

「……何もかも言葉で説明すればいいってもんじゃないだろう」 『東雲侑子は短編小説をあいしている』の続編、 『東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる』です。 続編も素晴らしい純愛小説でした。 お互いに本当の気持ちを知りたいと思っているのに 普段の態度か…

“若紫” ヒカルが地球にいたころ…… 3 / 野村美月

――年を経るに従って、去るものが多くなりますが、来るものもあります。それを大事にしてゆければと思うのですよ。 「ヒカルが地球にいたころ」3巻、『若紫』です。今回のヒロインは小学四年生の若木紫織子。 年齢通りの子かと思ったら、なかなかの小悪魔っぷ…

クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 / 石川博品

「すばらしいパートナーとともに生きることはすばらしいことなのです。そしてあなたもまた、それに値するすばらしい存在なのです。決して自分を貶めず、蔑まず、軽んじないでください。自分を大事にすることが相手を大事にすることに通じるのですヨ」 ファミ…

修羅場な俺と乙女禁猟区 / 田代裕彦

「そうだろ。なら、この≪ゲーム≫に勝つために、君がしなくてはならないことはなんだ」 「ええと……あの五人の婚約者の中から、俺を憎んでいない一人を探して、正式な婚約者として選ぶ……だったか?」 「君の行動はそれを理解していたとはとても思えんね。君は…

ココロコネクト ニセランダム / 庵田定夏

「『やろう』って思えるってことは、自分で可能性があると感じているってことだろ。本当に無理なことは、たぶん『やろう』と考えられれなくないか?」 ココロコネクト シリーズ6作目『ココロコネクト ニセランダム』です。 今回は文化研究部に入部した新入生…

東雲侑子は短編小説をあいしている / 森橋ビンゴ

「私は誰とも比べられなかったから、自分が何をしたらいいのか、よく分からないままだもの」 一緒に図書委員を務める、東雲侑子。 偶然にも、彼女が作家であることを知ってしまった三並英太。 彼女にサインを頼んだことをキッカケに彼女からも一つお願いをさ…

"夕顔" ヒカルが地球にいたころ……2 / 野村美月

「恋ってなんなんだろうね」 成仏させたはずの幽霊ヒカルに未だに付き纏われる是光。 話を聞けばまだまだ心残りな女の子がいるとのこと。 次の内気な引きこもりの少女、夕雨。 最初は乗り気ではなかった是光も夕雨に会うにつれ徐々に惹かれていくのであった…

ココロコネクト クリップタイム / 庵田定夏

ココロコネクト クリップタイム / 庵田定夏 / ファミ通文庫 「『ここ』にいていいんですか?」 「」…いて『いい』とか、「ダメ」とか、そういう問題じゃなくないか? 自分の意志でどうか、だろ ココロコネクト第5巻クリップタイムです。・スクープ写真の正し…

"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1) / 野村美月

"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1) / 野村美月 / ファミ通文庫 「葵さんとの約束をはたすために、ぼくは、今もこの場所にとどまっている」 あらゆる女性に愛された学園の『皇子』、ヒカルは突然の事故で亡くなった。 ヒカルは死後、幽霊となり、パッと見ヤ…

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 2 外泊ですが何か? / やのゆい

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 2 外泊ですが何か? / やのゆい / ファミ通文庫 「あなたと友達になりたい」 第12回えんため大賞優秀賞作品、第二巻です。 今回は超豪華ホテルのチケットを巡ったトラブルの話。 主人公のあすみはこの巻でもバカだけど…

犬とハサミは使いよう2 / 更伊俊介

犬とハサミは使いよう2 / 更伊俊介 / ファミ通文庫 「ええ、信じるわ。私は私の読者を信じる。私は、私の書いた本が読者に正しく届くと、そう信じてる」 強盗に殺された挙句犬になって蘇った読書バカ、晴海和人。 大人気作家の秋山忍ぶこと、夏野霧姫。そん…

犬とハサミは使いよう / 更伊俊介

犬とハサミは使いよう / 更伊俊介 / ファミ通文庫 「私の格好を見て、何も思わないの? このエロ犬」 『いや、何かって……。何よ?』 「エロい事を想像したの? と聞いているのよ、この淫犬」 『や、別に……』 『俺って官能小説でしか抜けないし、文字列になっ…

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か? / やのゆい

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か? / やのゆい / ファミ通文庫 「それでここからが大切じゃ。君は成長したのだから、誰かを育てなくてはいけない」 「育てる?」 「左用。君と同じく嫉妬に狂った者を見かけたら、自分が知ってる全ての…