修羅場な俺と乙女禁猟区 3 / 田代裕彦

修羅場な俺と乙女禁猟区3 (ファミ通文庫)

「愛しているよ……殺したいほどに」

ファミ通文庫6月の新刊『修羅場な俺と乙女禁猟区』の3巻です。

デッド・エンド・ハーレムついに終幕。
もう少し引っ張るのかと思っていただけに、幕引きは意外とあっさり。

「自分の目的が達成されるなら、ゲームの勝敗にこだわる必要はない」

ということで不正解であることを取引材料にして、自分の目的を果たそうとする残りの候補者達。
最後にひとりだけ残っても、すぐに彼女が正解だと断定しないところは変わらず、疑り深い主人公。
正解についてはおおよそ予想通りでしたが、それでも彼が彼女を選択するか最後までわからずドキドキでした。

結局、親爺が破滅しないとわかったうえで彼女を選んだのは、いずれ破滅をさせるための一手だったってことですよね?
デッド・エンドハーレムは終わりだけど、遠々原十慈郎との戦いは終わってない結末は不完全燃焼で少し残念だった。

田代先生お疲れ様でした。
次はどんな物語になるか楽しみです。