修羅場な俺と乙女禁猟区2 / 田代裕彦
「俺に足りないもの……か。ま、いっぱいあるとは思うが、どれのことだろう」
「人の言葉を素直に受け取ることと、それを信じることですわ」
5人の婚約者候補の中から、純粋に自分を愛するものを選び出せ。
ファミ通文庫の2月の新刊『修羅場な俺と乙女禁猟区』の2巻です。
ここから先の感想はネタバレを交えています。
未読の方は注意してください。
あとがきにもあるとおり表紙がネタバレになってるのは本当もったいない。
今回は前回に比べると盛り上がりに欠けました。
でも、婚約者候補の中で一番消極的な奥有楽乙女の話としてはしょうがないのかもしれない。
それにしても天海崎といい、奥有楽といいヒロインが不正解だとわかってからの方が魅力的になるのももったいない。
今回は残りの婚約者中では羽生田くらいしかキャラが立ってなかったのも気になった。
その点、睦月はだんだんと主人公好みの女になっていてよかった。
誰エンドになるかまだ決めてないってことは睦月の可能性もあるってことですよね。
話の仕掛け上、続きが難しい物語とは思いますが、あそこまで疑り深い主人公が純粋に愛してるヒロインをどうやってみつけるか、気になるので最後まで書ききって欲しい。