“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ…… 4 / 野村美月

“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4) (ファミ通文庫)

「見て、是光。あれがぼくの花園で一番美しい、紅の枝垂れ桜だよ」

「ヒカルが地球にいたころ」の4巻、『朧月夜』です。

今回のヒロインは、ヒカルの兄の元婚約者の月夜子。
最初はなかなか好きになれなかった月夜子でしたが、読み終えてからの印象は正反対。
実は繊細で臆病だった彼女が立ち直り、見事な演舞を披露したラストシーンはとても素敵でした。
竹岡さんのイラストもとても良かった。

抱えてる問題は一見、無事解決したようにみえるけど、今回の黒幕さん、まだ懲りてないからこの先が怖い。

巻が進むにつれ、是光の天然ジゴロっぷりが上がってて笑ってしまう。
だけど、ハーレムになっても許せてしまう、かっこよさが是光にはある。
不器用な彼が必死になって助けてくれるんだから、ヒロインたちが是光に惚れてしまうのもしょうがない。

着実に進行している是光ハーレムに危機感を抱いてるほのほのこと、帆夏が相変わらず可愛い。
嫉妬して、家で悶えるシーンは最高。
でも頑張ったおかげか、順調に距離を縮めてる気がする。
まだまだどうなるかわからないけど、報われることを切に願う。

プールの約束は果たされるんだろうか?
しーこの野望を見る限り、3人で一緒に行くことになりそうな予感がしてならない。

次回の『末摘花』は製作中のドラマCDとリンクするみたいで、また一つ楽しみがふえた。