“朝顔” ヒカルが地球にいたころ…… 6 / 野村美月

“朝顔

「とことんつきあってやるよ」

ファミ通文庫12月の新刊「ヒカルが地球にいたころ」の6巻『朝顔』です。

予告通り、朝ちゃん回。

普段から彼女に嫌わている是光は、案の定近づいたけで罵詈雑言を浴びるはめに。それでもめげずにヒカルとの約束を果たそうと奮闘する是光。
朝ちゃんが抱えている問題に本気で悩み、頭を抱えたりもしたけど、帆夏のアドバイスにより迷いを吹っ切る。

『字合わせ』のシーンの是光はとても素晴らしかった。
彼が選び、送った字は、人の生き方を変えてしまうほどに強烈なメッセージが篭ったものだった。

大切なことを気づかせてくれる彼に、様々な人が次々と惹かれていくのもわかる。
難攻不落かと思われた、朝ちゃんまでも落としてしまうのは見事。
さすが、ヒカルの跡を継ぐハーレムキング。頭条俊吾が頭抱えたくなるのも無理ない。
自覚がない分、ヒカルより質が悪いですね。

それにしても帆夏の親友の花里さんの変わりっぷりには驚いた。
恋は女を美しくするとはまさにこのこと。
まさかあそこまで可愛くなって、積極的な行動でるとは予想外だった。

恋と友情の間で揺れる帆夏の行動は、彼女には悪いけど見てて楽しい。
でも、なんだかんだいって、是光との距離は一番縮まってる気がする。
これからも焦らず頑張って欲しい。

物語はようやく折り返しということで、ついにヒカルの最愛の人の目星もついてきました。
予想が当たってるといいな。おそらくヒカルの義母の藤乃だと思うけど…。

次回『空蝉』は来春とのこと。
楽しみです。