講談社BOX

悲痛伝 / 西尾維新

「でもまあ、高度に発達した科学が魔法と区別がつかないように、魔法は高度に発達した科学と区別がつかないもんだしね」 突如として三百万人もの人が消失した四国。 四国で今なにが起きているのか? 英雄、空々空が調査に向かう。伝説シリーズ2巻目、『悲痛…

憑物語 / 西尾維新

「だからと言って、失敗や不幸を、犠牲や悲しさを『いいもの』だとは思えないし――思っちゃ駄目だろ」 「…………」 「どうせなら成功して成長したいよ。当たり前だけど」 物語シリーズ、ファイナルシーズン一冊目『憑物語』です。八九寺真宵や千石撫子に続き、阿…

恋物語 / 西尾維新

「それは、いいように騙されたわね。私に」 化物語セカンドシーズン最終巻『恋物語』です。 まさにセカンドシーズンのトリを飾るべく内容で、面白くて一気に読破してしまいました。 この内容でタイトル詐欺じゃないところが凄い。 冒頭を数行で今回はお前か…

鬼物語 / 西尾維新

「だけどね、これは何も怪異の話に限っただけのことじゃなく、日常生活全般について言えることだけれど、誤解を解く努力をしないというのは、嘘をついているのと同じなんだよ。」 化物語セカンドシリーズもいよいよ終盤戦。 今回は忍野忍の時系列を遡る話。 …

囮物語 / 西尾維新

囮物語 / 西尾維新 / 講談社BOX 「誰かを好きになるというのはとても素敵なことだと思うんだ――それだけで生きていこうって気になって、それだけで元気になって、ふかふかのぽわぽわになるものなんだって、思うんだ」 猫物語(白)から始まったセカンドシリー…

花物語 / 西尾維新

花物語 / 西尾維新 / 講談社BOX 「人は人を、一側面だけ切り取って語りたがるが、そんな単純なものではないはずだ。 子供は子供を見るのは親だけだし、親を親と見るのは子供だけだ。肩書きが変われば性格も変わるし、 相手が違えば性格は変わる。 「そして時…

傾物語 / 西尾維新

傾物語 / 西尾維新 / 講談社BOX 「なんとなくです。阿良々木さんだって、人間に戻れるって言われても、戻らないんでしょう?」 「ま、そうだな。そう思ってた。だったら僕とお前は同じってことだ」 やり忘れた夏休みの宿題をやるために1日だけ時を遡るはずが…

猫物語 (白) / 西尾維新

猫物語 (白) / 西尾維新 / 講談社BOX 彼女がこの数ヶ月で乗り越えてきた色んなものの重さを思うと。 同じように色んな経験をしながらも、結局のところ何一つ乗り越えていない自分が情けなくもなってしまう。 そうだ。 私は何一つ──乗り越えていない。 ゴール…

猫物語 (黒) / 西尾維新

猫物語 (黒) / 西尾維新 / 講談社BOX 勝手に好きになって、勝手に嫌いになって。 勝手に期待して、勝手に失望して。 勝手に憧れて、勝手に幻滅するくらいなら。 最初から──知るべきじゃないんじゃないのか。 化物語シリーズ6冊目です。 今回は今まで語られな…