魔法科高校の劣等生 8 追憶編 / 佐島勤

魔法科高校の劣等生 (8) 追憶編 (電撃文庫)

「わたしはお兄様の妹でありながら、お兄様のことを何一つ解っていませんでした。いえ……理解しようとしませんでした」

電撃文庫12月の新刊、『魔法科高校の劣等生』の8巻。

深雪がどうしてブラコンになったかわかる過去編です。
超絶ブラコンの深雪が3年前までは兄のことが苦手だったとか、同級生たちは信じないだろう。
でも、ただの護衛役としか思っていなかった兄の本当の力や、見えなかった一面を改めて目の当たりにし、

「大丈夫だよ、深雪」
「俺がついてる」

こんなセリフを吐かれ、さらに自身の命まで救われたとしたら、ブラコンになってしまうのもわからなくもない。

達也がなぜ妹を最優先にして動くという動機も明らかになり、これで達也の秘密はほぼ全て明らかになった感じかな。

Web版では無かった書き下ろしエピソード『アンタッチャブル』では四葉の異常性が明らかに。
一人の娘のために一族総動員で復讐に動くとか…。
十師族の中でもその異常性は随一ですね。

あんな本家相手に、達也と深雪はいつか喧嘩売るのかな。
真夜の思惑通り、あっさり当主の座を受け継ぎそうな気もするけど、先が読めないですね。

次回のアンジー編は3月。
このエピソードでWeb版のストックがついに尽きるのかな。
だけどこのエピソードも結構長かった気がする。
2年生編まで、まだまだ先は長いですね。