エスケヱプ・スピヰド 参 / 九岡望

エスケヱプ・スピヰド 参 (電撃文庫)

『参るがいい、模造品。蜂を失ったとて、鬼虫の九番式が貴様を恐れると思うか』

電撃文庫12月の新刊『エスケヱプ・スピヰド』の3巻。

鬼虫の思考を司る必要不可欠なパーツである『星鉄』を巡る話。
早くも謎の組織、黒塚部隊の隊長と隊員が姿を現す。

量産型の甲虫式の特機を操る彼等は、鬼虫に匹敵する力を見せてつけてくれました。
蜂本体を失っている九曜はともかく、蟷螂と蜘蛛…。
ふたりとも最後の最後で爪が甘すぎる。
試合に勝って勝負に負けたとはまさにこのこと。

せっかく引き上げられた、蜻蛉と蜂が盗まれたのは痛すぎる。
特に蜻蛉はヤバイ。
向こうの組織の元で再生されたらまた竜胆と戦うことになるのかな。

蜘蛛の巴さんが言うように情報筒抜けすぎ。内通者はいそう。
行方不明の技官の父を持つ百舌鳥さんが怪しいと思うけど、こういうのって案外予想外の人が内通者だったりするんですよね。

次回は蜈蚣の再生実験。
九曜の蜂も早々に取り戻して修復して欲しい。
本体がある相手に人型だけで戦うのは無茶すぎるよやっぱり。