トカゲの王 4 ― インビジブル・ライト ― / 入間人間

トカゲの王 (4) ―インビジブル・ライト― (電撃文庫)

「…責任は、己の内側にしかないから」

電撃文庫11月の新刊『トカゲの王』4巻です。

どんな展開になるか予想ができないところがいいですね。
シラサギさんとトカゲの絡みも面白かったけど、バーサーカーの彼女もまた酷い運命を歩まされてます。

追ってくる殺し屋を退けてたら、業界最強の殺し屋の一角を担うミミズさんが刺客として送られてるきて、無名の殺し屋も有名になったものだ。

人差し指しか操ることできないミミズさんの超能力ですけど、思ってる以上に強烈な力。
地味だからこそ、応用したときの効果が半端ない。
読んでようやくあのじいさんの強さがわかりましたよ。

そんな強敵相手に逃げても、そのまま逃げ続けるというわけではなく、再戦してしまうところが、ナメクジ姉さんのすごいところ。
あそこまで追い詰めることもできたのもすごいけど、その後の展開も強烈。
復讐心ってすごいね。

トカゲくんとナメクジ姉さんを比べると、目的を達成するためのエネルギー(熱量)が全然違いますね。
トカゲくんも頑張ってはいるんだろうけど、ナメクジの原動力と比べてしまうとやっぱり弱い。

彼ラスボスであるシラサギと普通に会話しちゃってるし。
一応、彼も教祖様っぽいことはやり始めたけど、今のままじゃ彼がシラサギの域にまでいけるとは思えないな。
ただ悪運が強い子供でしかない。
カワセミとやりあっていた一巻の方がまだ凄かった気がする。

それにしても巣鴨と関わった人って本当不幸になりますね。
血縁者に超能力者がいるとはいえ、一般人だった彼女が覚醒しちゃうのは予想外すぎた。
彼女もまた数奇な運命を辿ることになりそうですね。

何が悪いって、運が悪いとしかいいようがない。

5巻はどんな展開になるのやら。