スクリューマン&フェアリーロリポップス / 物草純平

スクリューマン&フェアリーロリポップス (電撃文庫)

「だってそうでしょ?ほんとに自分のやりたいことをしてるなら、もっと楽しそうにしなきゃ。例えそれがなんの生産性もない無意味な復讐でも、嬉々として実行できなければ嘘だよ」

電撃文庫7月の新刊『スクリューマン&フェアリーロリポップス』です。

ボーイミーツガール&異能バトルもの。
表紙のイラストから受ける印象とは裏腹に派手なバトル展開が多かったですが、主人公に目覚めた力が応用が効くものだったため、読んでいて飽きませんでした。

彼の力は自分の周りにある資源を使って兵器を開発する力。
一見地味な能力だけどこれは条件が揃えば相当強く、実際に強かった。
これでまだまだ発展途上というのですから先が楽しみ。

高校生とは思えないくらい落ち着いてるところも、彼の強み。
ヒロインのお姫様からいきなり重い運命は背負わされたにも関わらず、あっさりと受け入れるその潔さは嫌いじゃない。
一目惚れしたヒロインが、なかなかの悪女で魅力があったせいかもしれません。
そう、彼女は表紙のイラストから受ける印象と違っていいキャラしてました。

でも革命をしようとするくらいですから、これくらい癖が強いのも当然いえば当然。
出会ったばかりだというのにイチャイチャするふたりのバカップルぷりも楽しかった。
他のサブキャラたちもしっかりとキャラが立ってたし、評判通り面白かったです。