やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 5 / 渡航

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5 (ガガガ文庫)

「それでもヒッキーは助けるよ」

ガガガ文庫7月の新刊『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の5巻です。
アニメ化おめでとうございます。

今回は雪ノ下を除いた主要キャラと過ごしたヒッキーの夏休みの様子を描いた内容。

中でも由比ヶ浜との花火大会デートが素晴らしかった。
慣れないながらもリードしフォローする八幡先生の描写が妙にリアルでした。
途切れがちなふたりな会話といい、この初々しいさがとてもいい。

会場で偶然同級生に出会い、八幡が改めて自分の立ち位置を確認するシーンは胸に来る。
いつか乗り越えて素直になって欲しいけど、高校生の間に無理かもしれない。
でも、そろそろ真面目に向き合わないと由衣が可哀想だ。
彼女は平塚先生の指摘する、彼の優しさを知ってる人なので報われて欲しい。


読む前にページ数が少ないなと思ってたけど、いつも以上に濃い内容で面白かった。
話の構成もよくできてて、最後のシリアスな展開への運び方がとても自然。
あえて、雪ノ下を登場さないことで彼女を際立たせる構成は見事。
最後の八幡の独白とイラストに、全部持っていかれました。

八幡、雪ノ下の関係は今後どう変わっていくんだろう。
続きが気になって仕方ない。