ミニッツ 2 神の幸運、天使の不運 / 乙野四方字

ミニッツ (2) ~神の幸運、天使の不運~ (電撃文庫)

「目に見えたものは、誰かが見せたがってるものだと思え」
「目に見えたものは、単なる事実だ。目に見えないものの方が、真実に近い」

生徒会選挙に見事に落選した、相上櫻。
当選したのは先月転校してきたばかりの生徒。
琴宮遙の全ポイントは確かに自分に投票されたはずなのになぜ?
この選挙結果を無効とし、再選挙をするための不正の証拠を掴むために二人は動き始めた。

電撃文庫7月の新刊「ミニッツ」2巻『神の幸運、天使の不運』です。

前回はラストが能力バトルになってしまって残念でしたが、今回はゲーム重視の展開。
ゲームのルールはわかるけど、どういう戦術を取れば有利になるのかが掴みづらく、
肝心の勝負の場面で本当にそれでいいのかわからなく、いまいち乗りきれなかった。

勝負の順番で誰が勝つのが事前にわかってしまうのもいただけない。
でも陣内先輩が勝ったところは良いシーンだった。
本性を隠す登場人物が多いためか、裏表がない彼が一番魅力的にみえた。
よもぎさんとは幸せになって欲しい。

そういや結局のところ、よもぎの力ってなんだったんだろう…。
次の伏線?なのかな。
鬼火憑きの共通点を考えると、アザミももしかして力持ってたりするのかもしれない。
でも彼女が使う場面が思い浮かばない。

それにしても、櫻は肝心なところが抜けすぎ。
勝負に勝って、試合に負けたのはまさにこのこと。
爪が甘いにもほどがある…。
彼女のことを信用しすぎたのが敗因かな。
次回、この結果に対して櫻がどう動するのか楽しみです。