ソードアート・オンライン 10 アリシゼーション・ランニング / 川原礫

ソードアート・オンライン10 アリシゼーション・ランニング (電撃文庫)

「恐らく、永遠に赦しを得られる日は来ないのかもしれません。だとしても、わたしたちは、自分の罪と向き合い続けていかなければならないんです」

電撃文庫の7月の新刊「ソードアート・オンライン」10巻『アリシゼーション・ランニング』。
アンダーワールドの世界から帰還するために始めたキリト新たな冒険『アリシゼーション』編の2冊目です。

前半は現実世界で今起きてる状況の説明。
『高適応性人工知能の開発』や『精神原型』、『魂の寿命』といったSFワードに心が踊った。

そして、後半からはキリトとユージオの冒険の続き。ここからは完全新規なのかな?
剣術大会と帝立剣術学院で上級修剣士にあがる直前が描かれてました。

システム上の制約のせいで使える技が制限されいても相変わらず強いキリトさん。流石です。
ただユージオが戦うシーンと、先輩の卒業戦の描写がなかったのは少し残念。

上級修剣士になり、この先も着実に整合騎士への道を進んで欲しいけど、順調過ぎてなんか怖い。
最後にキリトへちょっかいかけて来た貴族出身のふたりが、やらかさないといいけど。
あのシーンはかなり腹が立ったので、いつかボコボコにして欲しい。

キリトが検証していたイメージング・システムは、完全に「心意システム」そのもので、アクセル・ワールドとの繋がりをより感じさせられた。


続きが早く読みたいけど、アリシゼーション編の続きはもしかして来年?
巻末の予告を見ると次はアインクラッドを1層から順番に攻略していく『ソードアート・オンライン プログレッシブ1』みたい。
電撃文庫MAGAZINE5月号で掲載された『星なき夜のアリア』とWebに掲載してた『儚き剣のロンド』が収録されるのかな。
どこまで書く予定なのかわかりませんが、あのアインクラッド編がまた見れるのは嬉しい。
正史をなぞるのか、それとも違ったIF物になるのか今から楽しみ。