さよならピアノソナタ / 杉井光

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

「……ひとりでいるからだよ。音楽って、それじゃだめになる」

杉井先生が送る、音楽青春物『さよならピアノソナタ』です。

先日出た「楽聖少女」から遡って読んでみましたけど、面白かった。
心からの願いの百貨店で出会いをきっかけに、変わっていく二人がとても青春してていい。
だけど。つくづく幼馴染って負け属性なんだなあと痛感。

真冬との勝負で演奏する曲がベートーヴェンだったり、勝つためにパガニーニと同じ事をするとか、楽聖少女で取り上げられた人物たちが重要なところで登場して驚いた。
楽聖少女でヒロインにしてしまうあたり、ベートーヴェンは特に好きなのかな。
登場する楽曲数も多く、杉井先生の音楽愛が感じられる一冊でした。

完結してる作品なので楽聖少女2巻が出るまでには読み進めたいなあ。