はたらく魔王さま!5 / 和ヶ原聡司

はたらく魔王さま! 5 (電撃文庫 わ 6-5)

「『自分の言うことを聞かない奴はぶっ殺しちゃえなんて言う神』が神でないのだとしたら、それはなんだ?」

電撃文庫の6月の新刊から『はたらく魔王さま!』5巻です。

壊れた壁の修理だけかと思ったら、地デジ対応化まで住んでいた魔王城ことヴィラ・ローザ笹塚。
この機会に、テレビを購入することになる魔王たちの話。

芦屋と梨香の仲がついに進展し始めて、ニヤニヤできたけど、
反面いつもより日常パートが少なかったのがちょっと残念。

思わせぶりな謎が多いせいかエンテ・イスラ側の事情がどうも掴み切れないのが気になる。
図解イラストとか欲しいなと思ってみたり。

ガブリエルやライラの話で明らかになったものもあるけど、
結局肝心なところはボカされたまま、という展開が多すぎ。

エミリアが知った真実が今後、魔王との関係をどう変えていくんだろう。

世界を守るために魔王と勇者が手にとって頑張るという展開でいいのかな…。
「神を語って悪さをするのは人間」という梨香の言葉はこの物語の本質を表してて、ゾクっとした。