僕は友達が少ない 8 / 平坂読

僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)

「我慢せずありのままで居られる場所を壊したくない!? はいはいそりゃ立派なお考えですね! でもそれは間違ってます!」

MF文庫Jの6月の新刊から『僕は友達が少ない』の8巻です。

前回のラストもインパクトが強かったけど、今回もなかなか破壊力のある展開で幕を閉めてくれました。
むしろ隣人部的にはようやく幕が開いた感じ。
長い長いプロローグを終えて、物語はどこへ行く。


ここから先はネタバレ有りの感想となります。
未読の方は注意してください。














前回の理科の発言から隣人部がどうなっていくか心配でしたが、中盤まではいつもどおりの隣人部の活動だっために油断してた。

「空気読めない発言により友達が一人減った」

今思うと「DX友達つくりゲーム」が伏線だったとか。
あんなところで、いきなり告白しちゃう星奈、空気読めなさにもほどがある。
リアルマネートレードで友達増やそうとしちゃったり、今回も残念っぷりがすごかった。

告白を受けて逃げてしまう小鷹がヘタレすぎるというのは簡単だけど、逃げたところ(生徒会)にが悪かった。
隣人部を潰そうとした女の子がいるところで、ハーレム作っちゃうのは理科がキレるって。

それにしても彼女はいいキャラに成長してくれた。
私の中の理科株はストップ高
最後の小鷹と理科の青春っぷりはいいシーンだった。

その直前の幸村といい、サブキャラだと思っていた二人がメインヒロインの二人を押しのけて光り輝くとか、誰が想像しただろうか。
キャラへの好感度がここまで変わる話も珍しく、かえって新鮮。

もう理科ルートでいいんじゃないかな。
誰よりも真摯に隣人部のことや小鷹のことを思って動いたのは彼女だったし。

ハーレムラブコメは落とし所が難しいとは思いますが、この展開なら上手くまとめてくれると信じられる。
次の巻から開幕する「残念な愛と笑顔の物語」楽しみです。