トカゲの王 3 ― 復讐のパーソナリティ (下) ― / 入間人間

トカゲの王 (3) ―復讐のパーソナリティ (下)― (電撃文庫)

「全部見られたとしても、どれが大事かまでは、分かりませんよ」

電撃文庫6月の新刊から『トカゲの王』3巻です。

巣鴨を発見したナメクジさんが発狂して暴れた後のお話。

とかげくん、この先どうするんだろう。
悪運の強さで逆境は凌げるけど、基本的にハッタリだし、味方の支援頼み過ぎる。
一緒に監禁場所から逃げた、ドードリオ・ゲンガーさんこと海亀さんがどっか行っちゃったのは後で響いてきそう。

最後にこれで成り上がってやると、とかげくんは意気込んでいますが
あとがきで、真の力に目覚める予定はないとまで書かれちゃうし、巣鴨の助けなしに達成不可能じゃ…。
巣鴨に飼われる未来しかみえないけど、本当どうするんだろう彼。
最後の展開は勢いでやらかした感がすごかった。


この物語できっと誰よりも殺しをやってるナメクジさんですが、彼女には不思議と惹かれてしまう。
なんだかんだいいつつ鹿川(妹)を守っていたからかな。
鹿川姉妹が彼女に懐くのはなんかわかる。

そんなナメクジさんも前回暴れた代償に刺客を送られてくる立場になったけど、不思議と彼女がやられる感じがしない。
隻腕になってからの彼女の強さは異常。
超能力者相手と正面からやり合わない限り殺されないんじゃないかな。

当分は、送られてくる刺客を退ける展開っぽいですが、彼女の復讐は遂げられるんだろうか。
超能力を持つ殺し屋をガードに使ってる巣鴨をどう切り崩していくか、楽しみ。

この物語ナメクジさんがヒーローで、とかげくんがヒロインだと再実感。