ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー 2 / 三河ごーすと

ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー2 (電撃文庫)

「地下貧民街をいつかこの目で見たい、とも思っていたの。ブレインリーダーの記憶だけじゃなくて、この街の温度を、匂いを、感触を、確かめてみたいって」

電撃文庫5月の新刊、『ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー』の2巻です。

前回、見事に共鳴を果たした皿次(メイジ)と陽月。

テレからか未だに素直になれないふたりの関係がみてて微笑ましい。
同じことで悩んでいたり、試合外でも共鳴してるかのようなところとかいい感じ。

皿次の幼馴染のティアが押しかけてきても、あっさりと受けいれた陽月。
ティアに危機があった聞いたときも本気で心配していたし、いい子すぎる。
これがメインヒロインの力なのか。

近づいていく二人とは反対に、皿次と親友の陽月を気遣うあまり自分の感情を押し殺す木崎美紀。
この二人に割って入るのを葛藤してしまうのも無理ない。
次は美紀がメインの話になりそうだけど、なんか不吉な予感がする。

バトルは1巻よりコンビネーションが活かされていて良かった。
「独自解釈」というカードの効果を書き換えるという技術が登場し、今後はより駆け引きが重要になりそう。

今回はイラストレーターの切符氏が体調不良で挿絵だけイラストが変わっていましたけど、次回は戻るようです。
切符氏のイラストも本作品の魅力のひとつだと思うので、無理をしない範囲で今後も素敵なイラスト手がけていって欲しいです。

次も楽しみ。