ノーブルチルドレンの断罪 / 綾崎隼

ノーブルチルドレンの断罪 (メディアワークス文庫 あ 3-8)

「……これで、やっとすべてが繋がった」

綾崎集先生が綴るノーブルチルドレンシリーズ第3巻『ノーブルチルドレンの断罪』です。

歩夢と緑葉の秘密、長谷見芽衣の死の真相が判明し、ますます混迷を深めていくふたりの運命。
吐季が徐々に緑葉に惹かれていく一方で、悪い予感がどんどん的中していく展開に心が締め付けられる。
緑葉の決意とは裏腹に、ふたりの仲が追い詰められていく様が見てられない。

「世の中には知らないでいた方が幸せなこともある」という吐季の言い分は正しい。
血の絆はそこまでも重いものなのだろうか…。

舞原家と千桜家の溝は想像以上に深く、お互いに親族から責められるシーンはみてみて痛々しい。
吐季と緑葉のふたりで両家の関係を改善して欲しいと思うけど、この展開じゃそんな結末は望めそうにない…。

次の『ノーブルチルドレンの愛情』で完結とのことですが、果たしてどんな結末を迎えるんだろうか。