オーバーイメージ / 遊佐真弘

オーバーイメージ (MF文庫J)

「まるで子供の我侭だ。あれがしたい、これもしたい。思うこと全てを実現するのが、だれだけ難しいか分かっているのか?」

第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>『オーバーイメージ』です。


面白くなりそうな要素は満載なんだけど、なんかいろいろ残念な作品になっている気がする。
主人公の特殊能力が某超有名作品の主人公と被ってしまっていたり。
終盤は右腕だけじゃなくったけど…。


この能力で戦闘盛り上げるのは作者の力量が試されると思う。
今後もこの巻のラストの展開のように、相手の力を打ち消しつつ説得しかないようだと後が辛い気がする。
というか、主人公の性格から考えて、それしかなさそうな感じかな。
能力的に負けは無さそう。
負けたら終わってしまう世界だし。


主人公の言動がどうしても私には合わなかった…。
作中のキャラからも異常者と言われてましたけど、思わず頷いしてしまった。


設定で気になった点が少々。


A-1クラスに昇格して、願いを叶えることを目的にしていますが、
すでに願いがかなったA-1クラスが未だに存在するのはなんでなだろう。
A-1クラスから降格したら、願いがリセットされてしまうんだろうか?
そうなると、このゲームのクリアって一体…。
次巻あたりでそのあたりの補足説明が入るといいのですが。