アクセル・ワールド10 ―Elements― / 川原礫
アクセル・ワールド10巻です。
今回は3編からなる短篇集。
今まで貼られていた伏線がより補強された感じの内容となっていました。
- 遠い日の水音
「普段どおりに、なの。負けられない一戦だけど、大切なのは勝つことより……」
「楽しむこと」
「僕の《親》が教えてくれたんです。今は全ての対戦を楽しめ、って」
時系列的には、一巻と二巻の間のお話。
しかし、こんな時期にエレメンツのひとりと出会っていたなんて…。
彼女が言うとおり、出会うのが早すぎた。
だけど半数が復帰してきたし、そろそろ正式に復活もあるのかな。
それにしても、レベル差をものともしないアクア・カレントの強さはさすがといったものでした。
エレメンツの一角を担っていただけある。
彼女は女だと言っていないといいますけど。
話し方といい、その容姿といい、どうみても女性にしかみえない…。
- 最果ての潮騒
「……神獣殺しの称号が、青の王の専売特許と思うなよ! 来い、その乗り物ごと三枚に下ろしてくれる!!」
初の先輩視点。
普段のハルユキ視点ではわからなかった先輩の思いがわかって新鮮。
想像してた以上にハルユキのことを買ってて驚きました。
実際どんどん強くなっているのは確かですが、王を超えるまで成長するのはいつになるのだろうか…。
- バーサス
「あの……、あの、黒いものは、どんな光も反射しないから黒く見えるんだって、授業で教わりました。だから……だから、ぜったい寂しい色じゃないです。どんな色よりも大きくて、あったかい色だと思います」
トリを飾るのは、ソードアート・オンラインとのクロスオーバーもの。
SAOファン、特にキリトさんのファンには堪らない、シルバー・クロウとキリトさんの夢の対決。
舞台が変わってもキリトさんの強さは相変わらず。
そんなキリトさん相手に、互角の戦いを繰り広げててシルバー・クロウも強くなったと感じました。
お互いに強さを認め合っているところが良かったです。