昼も夜も、両手に悪女 / 鳥村居子

昼も夜も、両手に悪女 (ガガガ文庫)

「僕は夢の中にまで手出しはできないけれど、現実でなら、どうにかできると思う。もし、現実で幡ヶ谷さんが、そんな悪夢みたいな出来事に出くわしたのなら、僕は幡ヶ谷さんのために頑張りたい」

朝起きたらなぜか、一週間分の記憶を失っていた仁庄助は困っていた。
どうやら、記憶を失っていた間に見知らぬ女の子にラブレターを書いていたらしい。
そして、その女の子とは別に才色兼備の生徒会長の初めてを奪っていたことになっていて…。
なにがどうなっているのかわからない主人公の仁庄助は、自分の記憶を取り戻すために奮闘することになった。


10月のガガガ文庫から新刊『昼も夜も、両手に悪女』です。
いい三角関係の修羅場ラブコメでした。


ストーリーやヒロインの二人はとても良かったのですが、唯一気になったのは主人公の性格。
主体性がなくて状況に流されることが多かったのが残念。


ラストの展開は流れ的にヒロインの一人に落ち着くと予想してただけに、あれってなってしまった。
ダブルヒロインだし、もう一人のヒロイン日向の方が積極的だったからしょうがないといえばそうなんだけど。


あの終わり方は続刊を見越したからなのか。
もし続刊があるなら、次はしっかりと決着をつけて欲しいな。