カナクのキセキ 3 / 上総朋大

カナクのキセキ3 (富士見ファンタジア文庫)

「弱くて何が悪い? 負けて何が悪い? みんなそうやって、ぼろぼろになりながら前に進んでいくんだ」

前回、衝撃の結末を迎えてからの続き。
シリーズ第三巻。


今回は聖神官ネウがカナクを取り戻すために旅立つ話。
1巻、2巻で作ってきた舞台を元にようやく物語が動き出し始めた。


裏の章で語られる真実が物語をいい感じに補完してます。
絶望を胸に抱いて堕ちていくリーゼに少し同情しました。
大切な人を思い出せなくなってしまったところは、マールと同じですね。
この先、悲しみと絶望の連鎖を断ち切ることができるんだろうか。


パーティも揃ったところで、4巻ではどういう物語になるか楽しみです。