ブラック・ブレット 2 vs神算鬼謀の狙撃兵

ブラック・ブレット (2) VS神算鬼謀の狙撃兵 (電撃文庫)

「里見さん、わたくしに教えてください。わたくしの命を救ってくれたあなたが、わたくしに望むものはなんなのかを」
「――力が欲しい! 俺の守りたい者を守れる力が欲しい!」

東京エリア破滅の危機を救った、蓮太郎と延珠ペアが新たに受けた依頼は東京エリアの統治者である聖天子の護衛であった。
今度の相手はスナイパー。
超遠距離からの襲撃に防戦一方の二人。
一回目の襲撃を防いだ後、暗殺ターゲットは雇い主である天童希木更にまで及んでしまうことになった。


10月の電撃文庫の新刊『ブラック・ブレット 2 』です。
2巻はバランス良く仕上がっており、かなり読みやすく面白かった。


読んでって楽しかったのは木更さんと新キャラの社長令嬢、未織との修羅場シーン。
暗殺者相手にあれだけの戦いをした木更さん相手にお互い無事とか、どんなバトルをしたんだろう。
未織に嫉妬する木更さんは可愛かった。
そんな二人をよそに、護衛ミッション中に一気に親交を深めた気がする聖天子さま。
ヒロイン争いは今後も加熱していきそう。



話の主軸は偶然出会い親交を深めていた二人が再び出会ったとき、敵同士だったという王道展開。
互いに信じられないと思いつつも戦うことを躊躇わない二人の姿は良かった。
1巻同様ツーマンセルによる戦いを描いていくのかと思っていましたが、今回は蓮太郎の独壇場。
彼がどれだけ強くなるのかは、今後も楽しみの一つです。


今回の件でまた序列を一気に上げ、物語の核心にまた一歩近づきました。
ガストレアの謎や、延珠の今後や、新たに雇った彼女についてなど、数々の伏線が今後どうなるか、非常に楽しみ。
3巻が待ち遠しい。