アクセル・ワールド 9 七千年の祈り / 川原礫

アクセル・ワールド〈9〉七千年の祈り (電撃文庫)

「テメェが、<<災禍の鎧>>と一緒に消えて、加速世界に平和が戻って……それでハッピーエンドになんか、絶対ェなりゃしねぇんだよ!!」

災禍の鎧と完全に融合してしまい『六代目クロム・ディザスター』となったシルバー・クロウ。
アッシュ・ローラーを痛めつけていた、集団を圧倒的な力でねじ伏せ、ISSキットを破壊し、コアから出た光を追った先にいたのは緑の王『グリーン・グランデ』であった。


SAOと共にアニメ化の決まったアクセル・ワールドの第9巻です。
長い間続いた災禍の鎧編がようやく完結しました。
本当にこの巻で終わるのかというボリュームにハラハラしながら読んでました。


今回は六代目クロム・ディザスターよりも、予告でも話題になっていた謎の少女に全て持っていかれた感じです。
ギャップ萌えってこういう感じなんですね。
「今さら一人増えたところで戦況に大差ない」と言ってる先輩ですけど、大丈夫だと思えない…それくらい新キャラの少女は可愛かった。
彼女に楓子さんが1000ポイントつけたのは納得。



ここから先はネタバレを交えています。
未読の方は注意してください。

















予告で出てた謎の少女の正体が緑の王だったらどうしようかと思ってましたけど、大方の予想通り、アッシュさんでしたね。
アバターのノリと現実とのギャップは上手く設定を作りましたね。
まさにアクセル・ワールドの世界だから出来るって感じで、
物や場所に精神が宿るというのは災禍の鎧という前例があったため、すんなり受け入れられました。


それにしても日下部綸は本当可愛かった。
ハルユキ爆発すればいいのに。
と、この巻を読んで何人そう思ったんだろう。



六代目クロム・ディザスターは予想してたよりは強くなかった。
戦った相手が悪いというのもあるのですけど、
歴代の技で一番使えるフラッシュ・ブリンクもあっさり破られて、拘束されちゃったり、
シルバー・クロウのユニークスキルである高速飛行をほとんど使わなかったり、
そして、ほとんど暴走状態にならずに制御できてるし、
むしろ浄化しなくても問題ないんじゃないかと思えてしまった。



今回一番の疑問点。
緑の王はなんで真正面からあんなボスに挑もうとしてるんだろう。
東京ミッドタウン・タワーは複合商業施設らしいので、帝城と違い現実世界から入れる気がするんですけど…。
そんな場所にの地下ダンジョンにいるボスをテイムして門番にしちゃう、速研究会の意図もよくわからない。
実力アピールなんだろうか…。


エレメンツ2人が復帰し戦力が揃ってき黒のレギオン
いつか領土戦メインの話とか読んでみたいです。
予告を見ると次回はアクセル・ワールド初の短篇集みたいですけど、やっぱり領土戦の話は無かった。
SAOとのコラボ小説が収録されるらしい。
どんな感じになるか今から楽しみです。