まよチキ!9 / あさのハジメ

まよチキ!9 (MF文庫J)

「でも……だからこそアタシは、あんたの友だちになって――あんたを助けてあげたいっ! だってあんたは、いつも学園で一人ぼっちだったアタシと一緒なんだもんっ!」

涼月家を追い出され、マサムネ家へ移ってきたジローと紅羽。
マサムネとの生活は思い描いてたものとは違っていたが、割と平穏な生活を送ってきたジロー。
一ヶ月を過ぎたある日。
マサムネの隣室に涼月とスバルが引っ越して来てから再びジローの平和な生活は崩れていった。



まよチキ最新刊です。
人間関係がどんどんこじれていって面白くなってきました。




以下はネタバレ有りの感想。











涼月は「スバルとジロー」を、スバルは「涼月とジロー」を恋人同士にしたいと思っている様子。
相手を思うあまり、自分の気持ちに素直になれずにいる涼月とスバルの姿は少しイラっとしました。
誰かに譲れるくらいの気持ちなら、しょせんその程度の気持ちでしかないのでは?
本当に好きなら、それこそ相手に打ち明けて「ライバル宣言」してくれる方がまだ好感が持てるのに…。


そんな中、自分の気持ちに正直になったマサムネの告白は良かった。
これまで自分の気持ちを隠していただけに、ジローにはこの気持ちと正面から向き合って欲しい。


個人的には泥沼路線に入るくらいなら、このままマサムネエンドでいいんですけど、こういう展開だと先に告白した方が大抵振られて負けちゃうんですよね…。
自分のことを苦手だと思っている相手と友達になりたいって言っちゃうくらい、いい子なんだけどな。


ココロコネクトみたいな大逆転は起こらないかな。
あっちもこの先の展開次第でどうなるかはわかりませんが。


次の巻ではどんな展開になるか楽しみです。