ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト / 川原礫
ソード・アート・オンライン第8巻です。
今回は3編からなる短編集です。
- 圏内事件
キリトとアスナの目の前でプレイヤーが死んだ。
それは起きるはずない安全圏内での出来事であった。
新しいPK技だとすると、大変な事態になると考えたキリトとアスナは調査に乗り出す。
アスナとキリトとの初イベント。
この頃のキリトさんはまだ女性の扱いに慣れてない感じがして結構新鮮。
「三つ目の可能性は除外してよい」
「……断言しますね、団長」
「想像したまえ。もし君らがこのゲームの開発者なら、そのようなスキルなり武器を設定するかね?」
ヒースクリフとの会合、面白かったです。
間髪いれずに答えが返ってきて笑いました。
開発者だから当たり前なんでしょうけど、それにしても早すぎです。
「……これはラーメンではない。断じて違う」
「何故こんな店が存在するのだ……」
出てきた料理にだけは首をかしげてましたのも良かった。
「格好、つけやがって。次はオレが、馬で俺前を、追い回してやるからな」
この巻にはGGG編での相手、赤眼のザザとの伏線も。
まさかSAOクリア後に他のVRMMOでザザに馬で追い回されるとは思うまい。
- キャリバー
7巻でみせたエクスキャリバーを入手する話です。
GGG編でのヒロイン、シノンを加えたハーレムパーティでクエスト攻略でした。
期待通りに面白かったです。
キリトさんがまたやらかしてくれました。
スキルとスキルを繋げて硬直キャンセルとか…どこまで強くなれば気がすむんだろう。
でもこの話でのMVPはクラインとシノンですね。
クラインのフレイヤ救出はファインプレーすぎ。
オチには笑わせてもらいました。
綺麗なおねーちゃんなら誰でもいいでしょうね、クラインは。
スクルドからは何が貰えたんだろう。
「――この剣を抜くたびに、心の中で、私のこと思い出してね」
キリトさんもそうでしたけど、超一級プレイヤーはゲームが変わっても超一級。
二週間前に始めたばかりとは思えない腕をシノンは披露してくれました。
当分の間キリトはこの二人に頭があがらないでしょう。
- はじまりの日
デスゲーム開始の声明を受けた直後。
β時代に使い込んだ剣を入手するためにスタートダッシュをするキリトの話です。
罠にはまり、絶体絶命の状況に追いやられるも脅威の集中力で切り抜ける。
追い込まれてからの強さはこの頃からみてとれました。
次回のキリトさんの活躍は2012年春頃と随分先ですが気長に待ちたいと思います。