魔法科高校の劣等生 (2) 入学編〈下〉 / 佐島勤

魔法科高校の劣等生〈2〉入学編(下) (電撃文庫)

「結局、誰よりも貴女のことを差別していたのは、貴方自身です。
 誰よりも貴女のことを劣等生と、『雑草』と蔑んでいたのは、貴方自身です」

風紀委員として騒動を鎮圧後、助けた紗耶香から二科生の待遇を改善する有志同盟に入らないかと誘われる達也。
教育機関としての学校にあまり期待していないと一蹴するが事態は思わぬ方向に進展する。


魔法科高校の劣等生の第二巻です。
今回も加筆修正がいくつかあって既読者の私でも楽しめました。


襲撃者をものともせず制圧するレオ、エリカ、達也、深雪。
深雪と実力を隠している達也はともかく、レオとエリカは二科生(ウィード)。
魔法実技の授業で居残りをしていた二人ですが、実戦では大活躍。
彼等を見ていると、二科生だと気にしても意味がないんだと思わせてくれます。
結局のところ本当に実力があれば、そんなレッテルは勝手に晴れていくんじゃないかと。


今回は隠してた達也の力が明らかになりました。
確かにあれを知ってしまうと、達也の方が優秀だと深雪が主張するのはわかります。
あの2つの魔法は反則すぎる。
力を隠す必要があるのもしょうがないですね。


次回は公開されている中で一番好きな九校戦編。
あのボリュームを上下2巻に収めたのにも驚き。
1、2巻と比べて逆に削除されている章が多いのかもしれませんが
どれくらい修正されているか今から楽しみです。