アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト) / 兎月山羊

アンチリテラル数秘術師(アルケニスト) / 兎月山羊 / 電撃文庫
アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト) (電撃文庫)

「……見付からないのなら探し出すと良い。何処にもないのなら、創り出せば良い。私達はまだ生きているんだ。これから始められない事なんて、何1つないさ」

第17回電撃小説大賞<銀賞>受賞作「アンチリテラル数秘術師」です。


万物を形作る根源の存在である数(スカラー)で構成されている世界。
スカラーを操ることのできる数秘術師と災厄の数(アルヘトス)と呼ばれる怪物との戦いの物語です。

1巻は数秘術師の雪名との出会いから、確率を操ることのできる災厄の数『赤帽子』との戦いを描いてます。


2巻の評判がいいので1巻を読んでみました。
1巻も予想していたより熱い展開で面白かった。
どの登場人物もキャラが立っていて、かつ熱くていい奴。
そして、要所要所でいい台詞を言うのが私好みでした。
敵側である赤帽子にもしっかりとした背景があるのも良かった。


能力が能力だけあってバトルの展開は結構無茶やってくれます。
だけどそれがいい。


数秘術師の雪名の能力もかなりチートなのですが
彼女ひとりだけでは、決して赤帽子には勝つことができず、
みんなの力で合わせて初めて勝てるのいうのも王道展開で良かった。


引き続き2巻を楽しみます。