僕と彼女のゲーム戦争 / 師走トオル

僕と彼女のゲーム戦争 / 師走トオル / 電撃文庫
僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫)

『ただの新入生に興味はない。この中にファミコンスペランカーをクリアできる人がいたら、放課後視聴覚準備室まで来るがいい。以上だ』

主人公は、今までゲームに一回も触れたことのない、読書が好きな一見地味な高校生です。
唯一特殊な点は『本を読んでいると、本の中の主人公と一心同体になってしまう』こと。
そんな彼の生き方は共学になった伊豆野宮学園(お嬢様学園)への転校をきっかけに変わっていくのである。


6月の新作から「僕と彼女とゲーム戦争」です。
ブコメものではなく、青春部活物でした。
ゲームのことを何も知らない主人公がヒロインに惹かれてゲームにハマって行く展開はボーイ・ミーツ・ガールです。


主人公がゲームが好きになりかけていたところで、毎週開かれるゲーム大会(通称:JGBC)に参加し、
ボコボコにされて悔しくなり、入部を決意する展開はなかなか王道でした。
これからどんどん腕を磨いていって、大会を勝ち上がっていく展開になるのかな?
個人的にはもう少しラブ分を多くして欲しかったのですが1巻ということもあり、その辺は少なめでした。


作中に登場するゲームはどれも実在するもので、1巻では以下の作品を主人公がプレイしました。


アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』
スペランカー
ギアーズ・オブ・ウォー


作者がとてもゲームが好きなのが伝わってくる良い描写だったと私は思います。
ゲームが好きな私としては満足です。
2巻ではどのゲームが登場するのか今から楽しみ。