神明解ろーどぐらす4 / 比嘉智康

神明解ろーどぐらす4 / 比嘉智康 / MF文庫J
神明解ろーどぐらす4 (MF文庫 J ひ 3-10)

「それにわたしがここで通り魔に対して怖がったら、それは十勝と留萌に申し訳ない」
「申し訳ないって?」
「怖がるというのは、わたしが十勝や留萌を信じていないことになってしまう。十勝や留萌が守ってくれる。そう信じれば、怖くなんて全くないんだ」


下校にスポットを当てた「神明解ろーどぐらす」シリーズ4巻目です。

前回の急展開からどういう展開になるのかドキドキものだったのですが、綺麗に話が進んで行きました。
たんまりこと丹下ちゃんが黒化するのかと予想してたけどそうならなくて良かったです。


留萌が二重人格と嘘ついた理由もちゃんとあったし、本当丁寧に話を作り上げたなって思いました。
それにしても、留萌が良い子で良かった。
留萌との深夜下校のシーン、十勝は邪険に扱わず丁寧に対応するところは大人ですね。
留萌が白い液出してと連呼してるシーンは笑いました。


引用した台詞にもあるように、千歳も本当いい子。
でもやっぱり丹下とどちらかを選べと言われたら悩むよね。
最後の最後で全員が好きだと言い切る十勝さんはカッコイイです。鈍感だけどね。
そりゃ構内の男子から勝ち越しとかあだ名付けられるよ。


後は通り魔を倒すだけだね!
4巻の表紙のようにみんなで笑いながら下校できる日が5巻の最後で見られますように。