月光 / 間宮夏生

月光 / 間宮夏生 / 電撃文庫
月光 (電撃文庫)

「今日のことは忘れてくれ。僕はどうかしていたんだ」
「嫌よ」
「お互いの為さ」
「ようやく見つけた"運命の人"との大切な思い出だわ」
「軽々しく"運命の人"だなんて口に出来る君が信じられないね。十年後にもう一度聞かせて貰いたいものだ」

評判が良かったので手に取りました。
ジャンルは恋愛物+学園ミステリですね。
改めてこの組み合せの作品が大好きだと再確認できた作品でした。
素晴らしかったです。


才色兼備のヒロイン月森と人間観察が趣味なシニカルな主人公、野々宮。
ある日、野々宮は放課後に月森のノートを拾う。
そのノートの中から「殺しのレシピ」なるメモを拾ってからが物語の本番。
翌日ノートを月森に返してからというもの、不自然なくらい野々宮に付き纏う月森は恋する乙女でした。
月森の計画通りに乗って、応えてしまった野々宮も野々宮ですけどね、月森が上でしたね。
宇佐美には悪いですけど、二人はお似合いだと思います。

ラストシーンの二人の会話は特に良かったです。
写真の所とかニヤニヤしてしまいました。
こうして、綺麗に終わってしまうと続編は無いでしょうかね?
次の作品が楽しみです。