万能鑑定士Qの事件簿VI / 松岡圭祐

万能鑑定士Qの事件簿VI / 松岡圭祐 / 角川文庫
万能鑑定士Qの事件簿VI (角川文庫)

「いちどでもあなたの嘘を見破る人間がいて、世間が善とみなすことの価値を証明できたらあなたの人生は変わるかも」

ありとあらゆるものを瞬時に鑑定する万能鑑定士、凛田莉子の万能鑑定士シリーズ6冊目です。
今回の相手は万能贋作士、雨森華蓮が作成する贋作を使った詐欺を見破る話となっています。
相変わらずテンポよく話が進んで面白かったです。
謎解きも今回が一番スッキリしてると感じました。

華蓮の意図が読めず苦戦してる莉子はなかなか新鮮でした。
日常からの何気ないニュースからヒントを掴んでからのスピーディな解決は流石です。


しかし相変わらず小笠原は莉子の役に立っているんだか立っていないんだかわからない。
どんどんイケメン設定になってるのは気のせいだろうか。
頼りないのは相変わらずだけど、莉子からは何故か一定の信頼はあって↓な台詞も言われてるし。

「ありがとう……。小笠原さんって、頼りになる人。わたしはそう思ってる」

莉子の性格から言って社交辞令ではないと思うけど、うーむ。
小笠原が莉子のハートを掴む日は来るのだろうか。


元刑事の方が「涼宮ハルヒの驚愕」はいつ発売されるのか?って小笠原に聞くシーンには笑いました。
作者も気になってるのかな。
作中では文庫編集部の方から何もきこえてきないと言われてましたけど、実際いつ発売されるか気になりますね。