七星降霊学園のアクマ 01 グラトニー・シールド / 田口仙年堂
「お前たちは和解。可能性を捨てるな。クラスXのXとは、未知数を意味する。どんなものにでもなれるという事だ」
デーゲンメイデンに引き続き、田口先生の新作、
角川スニーカー文庫7月の新刊から「七星降霊学園のアクマ」です。
こちらは攻めて来る悪魔に対して、召喚した天使を武器に変えて戦うという世界観。
主人公は10年前の大きな戦いで悪魔に両親を殺された花村兄妹。
両親の仇を討つために退魔士を目指す兄妹だが、召喚試験の最中に事故で悪魔を召喚してしまった結果、クラスXというはみ出し物のクラス配属になってしまう。
デーゲンメイデンと比べると、こっちの主人公のほうが熱くて好感がもてた。
扱う得物が盾というのも渋い。
主人公が敵をひきつけ、敵を倒すのは同じはみ出し者の烙印を受けた仲間たち。
力を合わせて敵を倒す展開が熱くていい。
シスコンの兄、ブラコンの妹コンビということで、もっと兄妹でイチャイチャする展開があるのかと思ったけど、そちらはそうでもなかった。
比較対象が劣等生の兄妹だからそう感じるのかもしれない。
召喚された悪魔のカグラの方がキャラ立ってる分、妹は分が悪いかな。
次回以降もっと見せ場があるといいけど。
キャラといえば、シゴキはキツイけどちゃんとみんなこと理解して鍛えてくれるクラスX担任の牧原先生がとてもいいキャラだった。
あんなにカッコイイのに猫が苦手とか、可愛い。
先生に鍛えられてみんながどこまで成長するか楽しみ。