デーゲンメイデン 1 台場、両断 / 田口仙年堂
「俺、やっぱり人は斬れない」
「――けど、それでいいんだ」
富士見ファンタジア文庫6月の新刊『デーゲンメイデン』です。
人格が宿った伝説の武器Dアームをめぐったお話。
Dアームのせいで幼馴染を失った主人公がDアームを手にして戦うけど、人を斬る覚悟なく、敵を取り逃がしてしまう展開が歯がゆい。
こんなヘタレ主人公で大丈夫かなあと思ったけど覚醒してからはお見事。
不殺という厳しい道をどこまで突き進むことができるかな。
ラストの伏線は予想通り。主人公に待っている未来は厳しい。
思ったよりも、登場する武器が結構マイナーだったのがちょっと気になった。
今後はもっと有名どころの武器が出てくるといいな。
同じ武器に複数の人格が宿る設定は面白かった。
今回未登場の二人はどんな子なんだろう。