まよチキ! 11 / あさのハジメ

まよチキ!11 (MF文庫J)

「あなたはただ正直になって、迷うことなく、自分の気持ちに正直な生き方をして欲しいの。」

MF文庫Jの4月の新刊から『まよチキ!』の11巻です。

クライマックス前編。
決着を付ける前にまずはジローの女性恐怖症を治療することに。
3人のヒロインたちと順番にデートの後、ついに決着。


ここから先の感想はネタバレを交えています。








スバルおめでとう。

ハーレムラブコメとして、どう決着をつけるか難しいところではありますが、タイトルがタイトルだけに順当かな、という感じです。
私個人的には涼月やマサムネの方が魅力にあふれていたので、逆転劇に期待してたのですが起きなかったです。残念。
簡単にブレてしまっても、それはそれでどうなんだろうと感じてしまうし、ラブコメの最後は難しいものですね。

「これが、現実よ。よくあるラブコメマンガやシミュレーションゲームみたいに、都合のいいエンディングが……誰も傷つかない幸せな終わり方が用意されてるわけじゃない」

この言葉の通り、「誰もが傷つかない幸せな終わり方」を安易に選択しなかった潔さは良いと思います。
この巻だけでも、ヒロイン3人の視点で読んでみたかったな。

涼月家の執事になることを選んだジローくんですが、これまたすごい選択をしました。
自分の好きな相手のために、自分がこれから振る予定の相手の執事になるだなんて…なんて残酷なことを。
涼月さんのことをもう少し考えてあげて欲しかったです。

次のフィナーレで何が描かれるのか気になります。