やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 4 / 渡航
「だが、最低にいるからこそ、どん底に落ちた人間に寄り添えるのかもしれない。」
残念系青春ラブコメ、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の第4巻。
夏合宿として小学生の林間学校の手伝いをすることになった奉仕部のメンバー+リア充組。
イケメンリア充の葉山と、八幡を対比させた描写が面白い。
また彼等達とは違うコミュニティにスポットを当てることで、今まで以上に『ぼっち』問題に踏み込んでいた内容になっていて、いろいろ考えさせられました。
林間学校というイベントの中で孤立している少女をどのようにして救うのか?という難問に対して、八幡が出した答えたは予想外すぎて、読んだ瞬間笑ってしまった。
八幡が提示した方法は、手放しで褒められる方法ではない。
だけれども、それで救われる人がいるのならそれはきっと正しいのだと私は思う。
邪道もまた道なんだと思い知らされました。
正解ではないとわかっていながら、間違いでもないと主張できる八幡は主人公らしく素敵だった。
「比企谷君とは仲良くなれなかったろうな」
そんな八幡をついに認めた葉山。
端からみたら完璧にみえる彼も、想い人からは相手にされない。世の中うまく出来てます。
雪乃との因縁もみえ、これからの人間模様が楽しみ。
ゆいゆいは本当いい子。彼女のオモテウラのない乙女ちっくな行動には癒される。
八幡との花火シーンが素敵すぎ。彼女とのデートシーンが待ち遠しい。
次回はついに、雪乃の家の問題に斬り込むのかな。いまから楽しみ。