生徒会探偵キリカ 1 / 杉井光

生徒会探偵キリカ1 (講談社ラノベ文庫)

「……探偵は、こういうとき――なんの役にも立たないかもしれないけど」
「キリカは、『会計』だろ?」

中高一環教育のマンモス校に、高校から編入してきた牧村ひかげが、なにも知らないまま生徒会室に行ったのが運の尽きだった。
生徒会長に目を付けられて庶務として働くこと。
一癖も二癖もある、生徒会役員のメンバーたちを相手にひかげは騒がしい日々を送ることになった。


今月創刊された講談社ライトノベル文庫から『生徒会探偵キリカ』です。
探偵とありますがミステリー要素は薄く、生徒会を舞台にした学園青春モノでした。


生徒会関係者はみんなキャラが濃く、彼女らに主人公が振り回される様子はとても楽しかった。
一見、凡庸にみえるツッコミ系の主人公でしたが、ヒロインのキリカの補佐役としてはしっかりと活躍し、最後には美味しいところを持っていく展開は主人公らしかった。
会長の人を見る目は正しかったようです。
正式に役員となったひかげが生徒会で今後どう過ごしていくか楽しみです。