ログ・ホライズン5 アキバの街の日曜日 / 橙乃ままれ

ログ・ホライズン (5) アキバの街の日曜日

「するべきことが目の前にあって、自分がそれをできて、望まれているならば、それはよいことなんだと思う。」

オンラインゲームの世界に閉じ込められた人達の冒険を描く『ログ・ホライズン』の第5巻です。
今回はアキバの街で開かれることになったお祭りイベント『天秤祭』を舞台にしたお話。


いままでと違って派手な戦闘シーンは無く、お祭りイベントに奔走する様々なキャラの動向を楽しむ内容となっていました。
アカツキやミノリのロリコンビに挟まれてケーキバイキンクに参加するシロエのあわてっぷりが面白かったです。
そんな状況におかれても、冷静に状況分析するのはシロエらしかった。


今回の見所はアカツキとミノリの対比。
シロエのことが好きだと自覚したふたりが、それぞれシロエに対して何ができるのかと悩みます。
今回はミノリが一歩リードした感じですが、この先どうなるか楽しみです。


そういえば、ヘンリエッタもシロエに対して好意を抱いているような描写がありましたけど、
ハーレム男のソウジロウをやっかむシロエ自身も相当アレだと思う。
この巻の最後のシーンに至っては名指しで誘惑勧誘されているし。
今思うと、ケーキバイキンクでの仕打ちは受けて当然だったのかもしれませんね。


今回のWeb版からの大きな変更点は、お祭り2日目の朝のシーン。
Web版では、シロエが黒剣騎士団のアイザックや前回大活躍だったクラスティと3人で朝ごはんを食べるシーンがあったのですが、書籍化にあたりこのシーンがまるまる変更されてました。
わたし個人的には、改変前の方が好きでした。
興味がある方はWeb版の方も読んでみてはいかかでしょうか。


最後の転章は新章に入る前のいいアクセントになってました。
ラスボス?登場で、彼等に待ち受ける運命がどんなものなのか、今から楽しみです。


次の巻は2012年春頃とWEBコミック連載の開始と同時期になるようです。