フルメタル・パニック! アナザー1 / 大黒尚人

フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫)

「あなたが乗った<シャドウ>、一体どうだった?」
「は?」
「だから、アレの感想を聞いているのよ。生まれて初めて乗るASって、どんな感じだったの?」
「それは――」

フルメタル・パニックの外伝『フルメタル・パニック! アナザー1』です。


本編フルメタル・パニックの方が未読のため、あまり楽しめないかなと敬遠してたのですが、未読でも大丈夫という話を聞いて読んでみました。
前評判どおり、フルメタル・パニックの世界を知らなくても楽しめて満足。


この巻のストーリー展開はロボット物の王道だと感じました。
特に騒動に巻き込まれてASに乗り込んで行くシーンなど、歴代ガンダムシリーズの初回を思い浮かべました。
主人公が追い込まれると、力を発揮するところとか好きです。


民間軍事会社に入ることなった経緯や、言葉の問題についても上手く設定を考えたなと素直に感心。
民間軍事会社といいつつも、主人公が所属する舞台は正規軍に対する教育がメインのようですが、いずれ本格的に戦場へ介入することもあるんだろうか。
その時、主人公が兵士としてどう立ち向かっていくか今から楽しみです。


大方楽しめたのですが、数人の登場人物が本編の方にも出ていたらしいのが気になりました。
気になるので暇を見て、本編の方も読んでいこうと思う。