桜色の春をこえて / 直井章

桜色の春をこえて (電撃文庫)

「"大切なもの"って目に見えるし、身近に存在していると思うよ。ただ、余りに身近すぎるせいで、大切さに気づかないだけなんじゃないかな? 失って初めて"大切なもの"だと気づくんじゃないかな?」

11月の電撃文庫の新作『桜色の春をこえて』です。
とある事情でルームシェアすることになった、ふたりの少女が絆を深めていく話。


読み終わった後、やさしい気持ちになれるいい青春小説でした。
透明感のある雰囲気がとても心地よかったです。
いい意味でライトノベルらしくない作品だなと感じました。


物語のテーマは家族かな?
私自身家族にいい思い出がないため、色々と考えさせられました。


自分の悩みに正面から向かっていける主人公にちょっと嫉妬。
若さって素晴らしい。


インタビューを読む限り、続編を期待してもよさそうですね。