万能鑑定士Qの事件簿 XI / 松岡圭祐

万能鑑定士Qの事件簿 XI (角川文庫)

「人と異なる思考法を身につけたからといって、世間を欺くのに用いるべきではありません。まして私腹を肥やすのは言語道断です。たとえ宗教の衣を被っても、許されることじゃないはずです」

発表されるまで誰もが知らなかったはずの内容が書かれている音隠寺の祈願文。
奉納されている祈願箱には開示されるまで誰も触っていないはずなのに、なぜここまで的中率が?
祈願文開示日に音隠寺へ偶然訪れることになった莉子と小笠原が祈願文の謎に挑む。


万能鑑定士Qの事件簿11巻です。
安定した面白さでした。


今回の相手は"チープグッズ"の店長、瀬戸内に師事した兄弟子、水無施瞬。
同じ人を師事しただけあって、なかなか手強い相手でした。

同門対決も面白かったのですが、今回はどちらかというと小笠原の活躍を楽しむ回でした。
川に飛び込むシーンはカッコ良かった。
莉子が思わず、抱きしめてしまうのもわかります。
あれは惚れる。
ゆっくりとですが確実に莉子との距離を縮めてるのがいいです。
最後の祈願文は成就して欲しい。


それにしても、瀬戸内さんは指導者として優秀すぎる。
やっぱり彼は道を誤ったと思う。


さて次回は莉子のライバル、華蓮が再登場。
次回も面白そうで今から楽しみ。