問題児たちが異世界から来るそうですよ？ あら、魔王襲来のお知らせ？ / 竜ノ湖太郎

問題児たちが異世界から来るそうですよ？ あら、魔王襲来のお知らせ？ / 竜ノ湖太郎 / 角川スニーカー文庫

「農園を復活させて―――いつか俺達で、俺達のハロウィンをしよう―――という提案なんだが、お嬢様はどう思う？」

北と東のフロアマスターによる共同祭典"火龍誕生祭"が開催されることを知った問題児たちはさっそく北側に向かう。
祭りのことを黙っていた黒ウサギ達に「捕まえられなかったら脱退する」という手紙を残して。
問題児たちと黒ウサギの鬼ごっこが始まった。

早くも魔王が襲来しちゃった、問題児シリーズの2巻です。
この巻でも期待に答えた活躍をしてくれる問題児たちが素晴らしかった。

1巻でも頭脳派なところもみせてくれた十六夜。
今回もその頭の良さを披露してくれました。
敵の正体や侵入方法をあっさりと見破ったのは流石。
童話や史実や神話がギフトゲームにここまで重要だと、この先もその頭脳だけで活躍できてしまいます。
『こいつがいる限り負けない』という安心感が十六夜の魅力ですね。
星を砕けない分際と魔王から煽られてたけど、まだ隠してる力がありそう。

後半は活躍シーンが無かった耀でしたけど。
中盤での格上との相手のギフトゲームではクレバーさを魅せつけてくれました。
何よりも素晴らしいのは勝てないと思った相手にはすぐに勝負から降りるという判断をしたところ。
これは自分と相手の実力を正しく把握できないです。
ただ、そろそろまた幻獣あたりから新しいギフトを貰わないと、この先厳しそう。
次回は耀がメイン？と思ったら、予告をみる限りそうでない様子。
頑張れ、耀！

相手のレベルによっては自身のギフトが効かないという飛鳥でしたけど早くも大幅にパワーアップ。
メルンの実力はまだ不明ですが、ディーンだけで耀を超えた感じがします。
今後も使役できるギフトを増やして活躍して行って欲しいです。

次回はどんな神話や史実がテーマになるのか楽しみです。
そういえば魔王を倒した報酬って何だったんだろ？